サッカーのこといろいろ書いちゃうブログ

フリーのサッカーライター(tomo2take)が、取材で感じたことや、気になったニュースなど、そのときどきで書いていきます。

2014年 ナビスコ杯 第1節 清水エスパルス vs ヴェガルタ仙台 PV

2014年 ナビスコ杯 第1

清水エスパルス vs ヴェガルタ仙台 PV

 319日 IAIスタジアム日本平 1900分~

 

 

■予想先発メンバー

◇清水

----------長沢---------

高木俊---高木善-----金子

-----六平----竹内------

河井---平岡---ヤコ---吉田

----------櫛引---------

 

◇仙台

-----赤嶺----柳沢------

武藤----------------マグ

-----八反田---武井-----

鈴木石川直-渡辺石川大

----------ヴコ---------

 

 

 

■プレビュー

ナビスコ杯が開幕する。若手の登竜門という趣が強いこの大会は、2014シーズンが開幕してリーグ戦がまだ3節しか消化されていないため、メンバー規定の問題もない。となれば、どのチームも大幅に選手を入れ替えて来る可能性がある。リーグ戦での問題点を消化するために若手を起用したいクラブ、怪我明けの主力選手のテストを兼ねたい場合など、思惑はそれぞれだがナビスコ杯が開幕するというだけで少しワクワクするものだ。

 

さて、清水の先発には高木善が入ってくるようだ。監督も明言したようだし、ここにきてようやくサポーターの前にお披露目となる(しかし、アフシン・ゴトビ監督はメディアを使ったアピールというのは本当に上手いと思う。取材をしていたときから感じたことだが、ちらちらと翌日の見出しに使えそうなヒントを出してくるのはまるで政治家のようだ(笑))。また、これまで出番のなかった金子も先発の可能性が高そうだ。一方で怪我やコンディションに不安のある選手は確実にお休みとなる。杉山、本田、ヤコヴィッチらには今回出番はなさそうだ。

 

さて、そうなると自然と注目することになるのが新戦力の状態。特に高木善はトップ下の適正を再確認しないといけないだろう。そして、金子も同様にプロの世界でどれだけできるかという点に注目したい。というのも、リーグ戦でもこのところ攻撃の形が見えてこない。それだけに、中盤の組み合わせと攻撃陣のテコ入れを考えたいところなので、ここでの活躍がそのままリーグ戦へのアピールとなる。

 

また守備に関してはリーグ戦で先発落ちをしたGK櫛引はこの試合でしっかりリベンジして、スタメンに返り咲きたいところ。そして、DFラインとボランチを含めた守備陣は周囲との連携、カバーリングなどの動きを再確認する意味もある。特にC大阪戦で4失点した後だけに、改善の余地が見られないようだとリーグ戦に影響が出ると思われる。それだけに、単純な勝ち負けだけでなく、内容が求められるゲームとなりそうだ。

(C) 2014 tomo2take

2014年 J2第3節 湘南ベルマーレ vs コンサドーレ札幌 MR

2014年 J23

湘南ベルマーレ vs コンサドーレ札幌 MR

 316日 Shonan BMWスタジアム平塚 1600分~

 

 

■メンバー

◇湘南

先発:

GK37秋元 陽太

DF 3遠藤 航

DF14丸山 祐市

DF17三竿 雄斗

MF 4宇佐美 宏和

MF 2菊地 俊介

MF 6永木 亮太

MF10菊池 大介

FW19大槻 周平

FW 9ウェリントン

FW39武富 孝介

 

サブ:

GK27鈴木 雄太

DF30島村 毅

MF 8梶川 諒太

MF26亀川 諒史

MF33藤田 征也

FW11中村 祐也

FW22岡田 翔平

 

監督:

曹貴裁

 

 

◇札幌

先発:

GK 1金山 隼樹

DF 2日高 拓磨

DF25櫛引 一紀

DF23奈良 竜樹

DF14上原 慎也

MF 4河合 竜二

MF10宮澤 裕樹

MF24荒野 拓馬

MF11前田 俊介

MF 8砂川 誠

FW13内村 圭宏

 

サブ:

GK16李 昊乗

DF 3パウロン

DF26小山内 貴哉

DF 6前 貴之

MF17ヘナン

FW 7榊 翔太

FW39都倉 賢

 

監督:

財前 恵一

 

■フォーメーション

◇湘南

----------ウェリ---------

------武富-----大槻-----

菊池--永木---菊地宇佐美

三竿------丸山------遠藤

----------秋元----------

 

 

◇札幌

----------内村---------

砂川------前田------荒野

------宮澤----河合-----

上原--奈良---櫛引--日高

----------金山---------

 

■スタッツ

◇得点

湘南:ウェリントン(39分)、大槻 周平(64分)

 

◇警告・退場

湘南:

74分 ウェリントン

山形:

69分 前 貴之

79分 櫛引 一紀

 

■交代

◇湘南

69分 宇佐美 宏和 → 藤田 征也

85分 ウェリントン → 中村 祐也

89分 菊池 大介 → 亀川 諒史

 

◇札幌

60分 前田 俊介 → 都倉 賢

62分 宮澤 裕樹 → 前 貴之

75分 砂川 誠 → 榊 翔太

 

 

■レポート

湘南が開幕から3連勝を果たし首位に立った。実を言えば、この試合が始まる前に(13時キックオフの)岐阜と松本が勝ち点3を奪えなかったため、湘南は勝てば首位の可能性が極めて高くなり、同時刻開催の水戸も敗れたため開幕から黒星がついていないのは湘南だけとなった。

 

さて、その試合だが立ち上がりはあまり良くなかった。いきなり上原に先制パンチを食らったことも影響したのか、右サイドから押し込まれる時間帯が多くなると、DFラインもなにげないミスを連発した。ちょっとしたことだが、集中力を欠いたプレーで札幌へ主導権を渡してしまったように感じた。

 

しかし、湘南は実直に前から守備に力を注ぎ、相手ボールにプレッシャーをかけることでリズムを握り返す。39分。得点は中盤で奪ったボールを繋ぎ、左サイドで作りクロスを上げたボールが逆サイドに流れていく。しかし、一度チャンスを失ったかに思えたがボールにDF遠藤がタイミングを逃さずセカンドボールへ寄せ、そのまま中央へクロスを入れる。すると待ち構えていたのはウェリントン。見事に頭で合わせて先制ゴールを奪う。後半に入っても主導権を握る湘南が攻める。今度は64分。右サイドで宇佐美、遠藤と繋いで上げたクロスはGK金山のファンブルを誘う。そこへ再びウェリントン、大槻が詰め2点目を奪った。試合はそのまま湘南が逃げ切り、開幕から3連勝を飾った。

 

攻撃では、1点目が左サイドでの崩しから。2点目が右サイドからの崩しという、左右両サイドで攻撃の形がしっかり出ているのが良かった。また、味方を追い越していくという、走力を活かした湘南らしいスタイルを体現していたのは、指揮官の継続してきた狙いだと思われる。特に2点目はゴール前に詰める人数が多く、こうした苦しい時間帯になってもチャンスになりそうだと判断した選手がゴール前に詰めることで生まれたものだと言える。

 

また、守備に関しても開幕から3試合無失点というのは大きな収穫。現在の3バックは本当に落ち着いてボールを回すことができるので安心して見ていられる。また、そこから展開するパスにも意図が込められて、不意にカットされてカウンターを喰らう可能性を下げている。リスクとチャレンジという難しいタスクを3試合見事にこなし、結果を残しているのは評価していいと思う。

 

攻撃ではウェリントン、大槻がゴールを決め、守備では3バックがしっかり3試合連続無失点で抑えるなど、攻守で文句のない内容に仕上がってきている。

(C) 2014 tomo2take

2014年 J1第3節 C大阪 vs 清水エスパルス PV

2014年 J1第3節

C大阪 vs 清水エスパルス PV

 3月15日 ヤンマースタジアム長居 1500分~

 

 

■予想先発メンバー

C大阪

----------柿谷----------

南野------フォル---長谷川

------扇原----山口------

丸橋--山下---カチャ--酒本

----------キム---------

 

◇清水

----------ノヴァ---------

高木俊-----竹内-----大前

------キャラ----村松------

河井---平岡---ヤコ---吉田

----------櫛引---------

 

 

 

■プレビュー

火曜日にACLで山東魯能との対戦があり、中3日でのゲームとなるC大阪に対して、準備万全で挑む清水。まずはポイントとなるのが、この日程のアドバンテージだろう。そして、その十分な準備期間を利用してアフシン・ゴトビ監督は守備の部分に手を付けているようだ。

 

まず現状を整理すると、杉山が出場停止となり、本田が負傷しているためボランチの組み合わせで、前節、プラス開幕戦からメンバー変更を余儀なくされている。更に、フォルラン加入によって一躍豪勢な駒が揃ったC大阪の攻撃陣をどう抑えるかというテーマを同時に消化しなくてはならない。また、昨年のアウェイで4失点していることもあり、メンタル的にも守備への意識は少し高めていく必要があると思われる。

 

そして、指揮官が出した答えがカルフィンヨンアピンのボランチ起用。そして、そのままトップ下にもメスを入れ竹内の起用が濃厚となっている。しかし、(ただ、個人的にはオプションの色合いが少し濃いような気もしているため)蓋を開けてみれば通常通り、ダブルボランチに竹内と村松、キャラは左SB、そして2トップはノヴァコヴィッチと長沢というパターンも十分ありそうだ。まあ、いずれにしても前回の横浜FM戦で出てきた課題を、杉山、本田が不在の中でどう解消するのかというのがこの試合では一番のテーマとなり、指揮官の手腕が問われるところである。

 

そうなると、注目しなくてはいけないのは2つ。メンバーを大きく変更させた場合、短い期間で変更した意図や目的を、どこまで選手たちに落としこめているのかという点。特に守備に関しては、キャラがボランチで先発した場合には潰しどころと、ボールの動かし方が一番の課題となる。キャラは前に出ての潰しには絶対的な強さとスピードがある。これはJでも屈指だと思っている。しかし、相棒の村松も同じような潰しを得意とする選手。なので、どちらがどのタイミングで、どこに食いつくのか。二人同時に行かないようにすること。もしくは敢えて行かないで相手をディレイさせDFラインを揃えるのか。そうした守備での約束事がどれだけ短期間で落とし込めたか。さらに言えば、後ろでカバーに入るヤコヴィッチの戦術理解度も重要になっている。

 

そして、ボールを奪った後。攻撃に出るときの約束事。キャラはSBのときから自分で持ち上がることもできる選手なので、自らドリブルを入れ持っていくという選択肢もある。しかし、中央でのドリブルを戦術としては入れていない清水では、そうしたプレーは制限されそうだ。ではどう展開するか。パスをサイドに散らすとしても、この2ボランチの得意分野ではない。

 

その場合、助けとなるのが竹内。下がってきて、受けて反転し展開する。もしくは簡単に1タッチなどでSBの吉田、河井らに捌いてサイドから作り直すなどアクセントを付けることができる。その意味では、中盤の3人の組み合わせとしては可能性が一番高い。逆に言えば、キャラ、村松の2ボランチにした場合、長身2トップを選択したら完全に中盤が無くなる可能性が高いといえる。しかも、運動量という点からも竹内のプレースタイルは守備でもチームを助けるだろう。


まあ、いずれにしてもC大阪はACLとリーグ戦とも決して順調とはいえない試合内容を露呈している。特にフォルランの状況はキャンプでの怪我もあり出遅れている印象を受けるし、新加入の長谷川、更にニコルス、カチャルの両助っ人に関しても合流が遅かったこともあり、まだまだチームへのフィット感は薄いように思う。むしろ昨年在籍した選手だけで来たほうが現段階では驚異的かもしれない。更に冒頭でも触れたようにACLから中3日という日程的な問題もある。だから、構図としてはこうだ。出場停止と怪我人によって万全の状態ではない清水に対して、有り余るタレント軍団を揃えるC大阪。しかし、指揮官の変更、新加入選手のフィット感、日程などの問題が残るC大阪。両チームの差は殆どないと言っていいだろう。



(C) 2014 tomo2take

 

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