■2014年 J2第1節
湘南ベルマーレ vs モンテディオ山形 PV
3月2日 Shonan BMWスタジアム平塚 16時00分~
■予想先発メンバー
◇湘南
----------ウェリ---------
------武富----梶川諒----
菊池---永木---菊池--古林
三竿------丸山------遠藤
----------秋元---------
◇山形
----------萬代----------
山崎-----ディエゴ-----中島
------フランク---宮坂-----
舩津---當間---イ-----山田
----------常澤---------
■プレビュー
J1の開幕戦に続いて、日曜日にはJ2 も開幕となる。湘南ベルマーレの第1節はホームでモンテディオ山形を迎える。昨年、無念の降格となった湘南は1年でのJ1復活を目指すが、そのスタートとなる試合だけに注目されることは間違いない。
早速PVを書きたいのだが、湘南はトルコでキャンプを行っていて練習試合の結果も公開されていない。そのため先発メンバーを読むのは難しい。が、まあ福島ユナイテッドとの試合を参考にし、その他にもいろいろと情報を集めると何となくだけど読めてきそうだった。そして、恐らくスタメンには新顔が並ぶことになる。ルーキーの起用も多そうなので、暴れん坊湘南の若年化、ヤング化は更に進んだ。
以前、1月29日のブログ(「湘南ベルマーレ、新シーズンは変則4バックを採用か?」http://tomo2take.blog.jp/archives/2790250.html)でも書いたが、今年の湘南は最終ラインからのビルドアップに注目するべきだと思う。J1では相手の力量もあるが、守備の時間が多くなった。そして、いざマイボールとなった時も上手くボールを繋ぐことができずロストし、続けて攻撃を受けるという悪循環に陥った。その問題を解決するために、チーム全体のボール保持率を上げていかなければならない。そのためには、最終ラインからしっかり繋ぐことができないと意味がない。GKには秋元、DFのラインには三竿や丸山(更に遠藤)という足元の技術がある選手を起用するのが今シーズンの特長。また、戦力的にみてもJ2では上位レベルにあると思われるので、ボール保有時間も増える。いや、増えないといけないだろう。そして、そうした状況を無駄にしないためには、チーム全体でしっかり繋ぐという意識が重要になりそうだ。
また、現役韓国代表のハングギョンが抜けたボランチにはブラジル人のエデルか、新人の菊地かで迷う。個人的にだが、福島戦で見た感じでは、エデルは日本に慣れるまでもう少し時間がかかりそうな印象だった。逆に、菊地(DFとして出場した)は堂々としていて、ビルドアップの場面でも落ち着いていた。また、何よりもインターセプトに行くときの出足の速さが目についた。スッと入るタイミングは感覚的なものなので、最終ラインよりも1つ前、ボランチでの起用は面白い。更に、元々は攻撃的なポジションの選手ということもあり、ゲームを組み立てる仕事にも期待できそうだ。永木とはバランスを取りながら上手く「つるべ」の動きをすることができればチームの流動性も増すことになる。
そうやって大事にチーム全体で繋いだボールを誰が決めるのか。それが最も重要となる。湘南は特定の選手に頼らないというチームつくりを近年続けてきた。しかし、それは弱者の戦い方だったと思う。よく言えば全員がキーマンだが、悪く言えば特長がないとも言える。特にエースに近い存在が不在ということは、特定の得点パターンが築かれていない、もしくは確立されていないということの裏返しにもなる。そこで、期待したいのがウェリントンだ。昨シーズンは18試合3得点とやや不満の残る数字ではあるが、実際の試合を見る限りボールを収める能力は高く、そこから自分でゴールを狙う力もある。昨年1年間で日本のサッカーにも慣れてきているし、チームメイトの特長も分かってきた。2年目の今年はやってくれそうな気がする。
そして、シャドウで前線のウェリントンに絡むのが、梶川諒と、武富か大槻となりそうだ。タイプとしては、衛星的に動き、尚且つ単独で仕掛けられる武富か、ウェリントンとポジションを入れ替えながら、時には高さのある2トップにして対応もできるのが大槻。シュート力と高さ、という表現でも良いかもしれない。開幕戦では、どっちの組み合わせで来るかは不明だが、誰が先発するにしても得点力アップのためには攻撃陣のブレイクが必須となる。個人的には期待のルーキー宮市のプレーも見たいので、どのような組み合わせ、交代策も含めオプションがあるのか。そして、そこからどのような深化と継続した成長が見られるのか。開幕での注目ポイントにしたい。
最後に、対する山形についても少し触れたい。石崎監督は割りと硬いサッカーをするので、攻撃面で大きなリスクを背負ってまで出てくることは想像しにくい。しかし、ディエゴ加入で攻撃陣に暑さが出ているのは間違いない。そして、ディエゴ加入によって、山崎が中島をサイドで起用するなど破壊量ある布陣になっている。そして、彼らを操る宮坂、フランクの舵取りがゲームを左右しそうだ。しかも、フランク(僕の中ではベロカルのままなのだが)は地元平塚市出の身選手。しかも、この競技場近くで育った子。対戦相手とはいえ、ゲームの中で一番注目したい選手でもある。