サッカーのこといろいろ書いちゃうブログ

フリーのサッカーライター(tomo2take)が、取材で感じたことや、気になったニュースなど、そのときどきで書いていきます。

2014年01月

フォルランがやって来るヤア ヤア ヤア

128日、C大阪の公式HPにあのリリースが遂に出た!

 

「ディエゴ・フォルラン選手と合意のお知らせ」

http://www.cerezo.co.jp/news_detail.asp?c_idx=10012194&contents_code=100100100

 

公式発表の前に、多くのメディアがフォルラン獲得のニュースが出た。このときは正直言って時期も時期だし、ネタとしてはありだから、興味をもったとか、調査しているとか、そういう感じの状況で、もしかしたらだけど飛ばし記事じゃないか?とも思っていた。

 

しかし、どうやらその後に続く情報は信憑性が高く、サッカー専門の媒体でもフォルラン移籍の情報を多く扱うようになった。となると、可能性が高いのか?と思っていた。

 

そして、本人のツイッターで発表されたというソースがネットで飛び交い、遂にC大阪の公式HPでもリリースが出た。これで完全に確定した。

 

 

いや、ディエゴ・フォルラン。実に久しぶりの大物外国人である。

 

C大阪の公式HPではこう書かれている。

 

《ディエゴ フォルラン選手プロフィール》

□名 前:ディエゴ・フォルラン・コラソ

□生年月日:1979519日(34歳)

□出身地:ウルグアイ

□ポジション:FW

□前クラブ:インテルナシオナル(Sport Club Internacional/ブラジル)

 

そんでもって、ウィキペディアさんを見ると既に写真がC大阪のユニフォームを着たバージョンに帰られていた。ネット住民さんのお仕事早いなぁっと関心した。

 

 

■さて、ディエゴ・フォルランってだれ?

サッカーに詳しい人はいいとして、詳しくない人向けに言うならば、前回の2010年南アフリカW杯で5得点を記録した得点王(同1位タイでスナイデル、ビジャ、ミュラーも居る)。

 

分かりやすいところで言えば、日韓W杯のときの怪物ロナウドと同じ(大五郎カットなんてのもありました。懐かしい)

 

馴染みのあるところで言えば、リネカー(名古屋)やスキラッチ(磐田)、ストイチコフ(柏)。時代は違うが、彼らクラスの選手が、そんな大物選手がC大阪に来るのだ。

 

他にも、今をときめく日本代表の10番香川真司が所属するイングランドのマンチェスター・ユナイテッドでもプレーをしていた。とか、そういう紹介の仕方もある

 

まあ、キャリアのピークは香川さんの居るマンチェスター・ユナイテッド在籍時代ではなくて、その後のスペインリーグ(ビジャレアルとアトレチィコマドリー)だったけど、そのスペインリーガでは得点王も取るなど、世界レベルのストライカー(本物)が日本に来ることは間違いない。

 

 

■フォルランフィーバー、セレ女ではなくフォル女の可能性は?

また、彼の加入は若いチームにとって大きな財産となることは間違いない。

 

代表100試合を超えるキャリアに加えて、メディアも書くほど紳士的な振る舞いをするスターは、若く野心に燃える選手たちに何を見せるのだろうか。背中で語るのか、それとも積極的に会話をしコミュニケーションを取るのかは分からないが、一緒にピッチに立つだけでも得られるものがあると思う。

 

しかし、本当の効果はチームだけではなく、日本のサッカー界にあると思う。

中でも特に注目しているのは育成年代の反応だ。

きっと今年は、高校生や中学生、小学生のサッカー選手(特にFWの子)は、監督やコーチから「フォルランのプレーをしっかり見て勉強しろ!」、なんてことを口酸っぱく言われることだろう。

その技術を真似することはできないかもしれないが、動き出しのタイミングとか、ボールを受けるときのポジショニングなど勉強するところは沢山あるし、いいイメージを受け取ることはできるだろう。

 

そうやって、一流のプレーを定期的に(ライブならばスカパー!短い時間でも夜のスポーツニュース番組などで)見ることができるというのは日本サッカー界にとっては大きな財産となる。

そして、翌日の試合や、月曜日の学校では、「フォルランのゴール見た?スゲェよな」とか、サッカーの練習でも、「フォルラン!!」とか叫びながらシュート打つような光景が多くなるのかもしれない。

もしかしたら、あのウェーブがかった長髪も流行るかも。

 

当然、クラブとしても収益の面では大きな期待をしている。既に各メディアでも書かれているが、コアなサッカーファンはC大阪の試合を待ち遠しく思っている。

いつもは応援する特定のクラブがあっても、ホームスタジアムにC大阪がアウェイで訪れるときはワクワクものだ。きっと、試合の日は応援どころか、「フォルランどこだ?」とそっちばかりが気になることは間違いない。そして、そこで良いプレーをすれば、たとえ対戦相手だろうと、「オっー!スゲェ!!」とスタジアムは沸くに違いない。

などと書いている自分も、フォルランのプレーをJリーグで、生で見られるとなればドキドキしてしまう。唯一願わくば、取材となる試合、対戦の日にフォルランが何かの怪我や出場停止になっていないことだけだ。

 

そういう意味からすると、集客力はホームだけに限らず、アウェイ側のチームにも恩恵をもたらすことになりそうだ。C大阪のフロントは素晴らしい仕事をしたと思う。

 

となると、女性がワクワクどきどきするよりも、子どもや野郎がわーわー騒いで、ドキドキするほうが多いかもしれない(笑)

でも、柿谷とのコンビは楽しみ。

 

 

さて、ここで個人的なプランをひとつ。

フォルランがC大阪でプレーするのならば、アトレチコ・マドリー時代共にプレーした元ポルトガル代表のシモンをどこかのクラブが獲得してくれないだろうかと妄想する。ポルトガル好きの僕にとっても嬉しい話だし、フォルランと何がしか縁のある選手がJでプレーしてくれたらと思う。

TVも取り上げてくれる可能性が大きい。

しかも、在阪クラブならばもっと面白いと思うけど。

 

あとは、アトレチコ・マドリーの象徴でもあったカルロス・アギレラなんてのも良いかもしれない。現役復帰だと妄想は膨らむ。いやいや、もう40歳オーバーだから無理だな(笑)それに2部に落ちた年、僕がマドリーで見た時も既にオッサン体型そのものだった。

 

いずれにしても、今回のフォルラン加入はグットニュース。

だって、34歳だけど衰えは見えない。

まだまだ現役で代表でもプレーするつもりみたいだし、ピークを既に越えたロートルがお金稼ぎに来るのとは違うから。

 

だって、吉田麻也がブログでも書くくらいでしょ。

多くのJリーガーも(特にDFの選手たちは)今から対戦が楽しみなのではないだろうか。

湘南ベルマーレ 新シーズンは変則4バックを採用か?

1月26日、平塚競技場で開催されたフェスティバルを取材してきた。

その中で、新バージョンの湘南ベルマーレが見えてきた。


■キッズガード湘南フットボールフェスティバル Presented by FIELD MANAGEMENT

 

■結果

湘南 5-0 福島

 

■得点

湘南:宮市剛(35分)、古林将太(38分)、梶川諒太(62分)、永木亮太(69分)宮市剛(86分)

福島:

 

■先発

◇湘南

----------宮市----------

-----梶川------岡田-----

菊池---永木--エデル--古林

----三竿--丸山--菊地----

----------秋元----------

 

◇福島

----------小林----------

田村---内山---猪狩----

----------石堂----------

大原---時崎---岡村---小峰

----------内藤----------

 

※交代は特別ルールだったので割愛

 

■リザーブメンバー

湘南:梶川裕、福岡、白井、前田、吉濱

福島:植村、岡田大、岡田亮、野田、山口、堀米、安東、益子、柴原、金、久野、河野

 

 

 

■新戦力チェック

さて、この試合では主に新鮮力の観察に力を注ぐ。

加入組でこの試合でプレーをしたのは12人。

それぞれ見て感じたことを書いていく。

 

秋元陽太:

GK。スタメンで出場したが、攻め込まれる場面も少なく自身がプレーする機会は少なかった。それだけに判断は難しいが、全体的に見ていて佇まいに安定感はあるし数度のプレーを見る限りフィードの精度も悪くなさそう。しかし、まだまだ試合感はこれからかなと。

 

菊地俊介:

CB。 すっと前へ出ていくときの動き、パスカットのタイミングも悪くないしボールを奪ってから縦へ付けるパスもまずまず。クロスボールの対応などはなく高さを見 せる場面は殆どなかったが、数回の接触プレーからは競り合いにも強そうな印象を受けた。あとはボールを回している時もパスを受けるときのステップもまずまず。右利きだし、ポジション的にもこの位置が適正かもしれない。

 

丸山祐市:

中央CB。見ていても安心できるCB.。その理由は足元の技術にある。さすが学生時代にセットプレーのキッカーを務めていただけはある。ボール回しのときは左も右も問題なく蹴っているし、持ち替えて逆を向くときの動きもスムーズだった。中央でしっかりラインコントロールもできて、縦への付けるパスもできる。FC東京時代は左SBでプレーしていたのを見たが、中央が適正ポジションかもしれない。

 

三竿雄斗:

CB。 ポジション的にも、ザ・左利きというプレーが多かった。試合の中では最もプレーの機会が多かったのでは?と思うほど。オーバーラップの回数も多く、走力、 キック力をある程度の回数を見ることができた。また、ボールを受けてからクロスを上げるまでの動き、足の振りも素早く全体的にいい印象が残った。上背もま ずまずあり対人能力もあるから、1年目から先発候補になりそうな予感。ちなみに、本人曰く「クロスはえぐって上げるより、アーリーのほうが多い」とのこと。

 

エデル:

ボランチ。持ち替えて左サイドへのパ スが得意ではないかと推察。そういうプレーというか動きが何度かあり本人も好んでいるように思う。裏を返せば逆サイドをよく見ているということ。しかし、 この日は夏のブラジルから冬の日本ということもあり動きは重かったし、パスミスもあり全体的にプレーの精度はいまいち。監督も、「これからだと思います」 と言っていたので今後に期待。

 

岡田翔平:

予想通りスピードがあることは分かった。一方で、意外とセカンドボールの落下位置やこぼれ球といったものの予測に長けという印象。そういう場所での感が冴えるのか、経験値なのは聞いてみないとわからないが、単なるラインの裏とり名人ではないようだ。恐らく、DFラインとの駆け引きや、動き出し、動き直しを続ける中で得た能力ではないだろうか。あと、前線からのプレスもお得意の様子。

 

宮市剛:

センターFW。この時期ということも考えると、十分にインパクトがあった2ゴー ル。本物のストライカーだ。そして、前評判に違わぬ実力。ボールに合わせる動きもいいし、ペナルティエリアに入ってくる動きと迫力に加え、ダイレクトに ボールをあわせることができるセンス。ポストプレーに関してはまだまだだが、これからシーズンインまでにフィジカルを上げていくことを考えると現時点では 十分。

後半から(だったと思うが)1トップではなく、シャドウにも入ったりして外へひらいてプレーすることもあった。兄はスピードが武器だが、弟も足は武器になりそうで面白い試みだと思う。もしかすると点の取れる大型ウイングにもなれそうな予感。

 

梶川裕嗣:

GK。秋元と同様にプレーする機会が少なく判断材料に乏しい。しかし、遠目で見てもサイズは十分だったし、足元の技術もまずまずありそうな感じを受ける。

 

福岡将太:

ボランチ。登録上はDFだが、交代出場で入ってプレーしたのはボランチ。そして、びっくりしたのがその躍動感。以外にも前に出てくるタイプだった。しかも、迫力のあるボレーシュートを持っていてスタンドを沸かせてくれた。本命はDFの右だと思うが、運動もあるしボランチやサイドでも彼は活きそうな印象が残った。その意味では隠れ注目選手。

 

白井康介:

長友系のダイナモといった印象。スピードは勿論だけど、常に動いている。そのため走る距離もかなりあるだろうがスタミナには自信があるということか。上背はないがすばしっこい感じで、右のワイドや左のワイドでのプレーがメインとなるか。昨年のJFLでは一度だけ福島の試合を見たが、そのときはシャドウでもプレー。まあとにかくよく動くので、シーズンを通して考えると指揮官としては助かる選手。

 

前田尚輝:

75分に永木と交代で出場。しかし、途中から両チームとも交代選手が多くなり、ポジションの確認もできなかったため残念ながら印象が残っていない。まあ、そういう意味では目立ったプレーをするタイプではないのかもしれない。これからしっかり見ておきます。

 

吉濱遼平:

シャドウやワイド。とにかく負けん気 が強いと聞いていた。強引なシュートも打てるし、そういう面ではメンタルも強そう。だから、仕掛けるドリブルから宮市へのラストパスなど、ギリギ リのシーンでもシュートとパスという選択肢を即座に選択できる。余裕というか選べる力をしっかり持っている。考えこむとドツボだけど、上手くハマれば面白 そうな感じを受けた。

 

 

■新システムも見えてきた?

◇基本となる3バック(図1

----------宮市----------

-----梶川------岡田-----

菊池---永木--エデル--古林

----三竿--丸山--菊地----

----------秋元----------

 

◇守備時は5バック(図2

----------宮市----------

梶川-----------------岡田

-------永木--エデル-----

菊池-三竿-丸山-菊地-古林

----------秋元----------

 

◇変速4バック(図3

----------宮市----------

菊池------梶川------岡田

-------永木--エデル------

三竿---丸山--菊地----古林

----------秋元----------

※梶川か岡田がトップに入って宮市と2トップとなる442の形や、宮市が右サイドに流れ、丘だと梶川がトップに入るパターンも。

 

 

湘南は昨年と同じく、[3-4-2-1]がベース(図1)となりそうだが、この試合を見る限りでは昨年のやり方とは少し違う。

ほとんどが新加入選手だったこともえり、慣れたシステム(どこに在籍していても4バックは基本として身についている)を使ったのかもしれないが、今シーズンは4バックに近いこのやり方をどこかで採用するかもしれないのではないかと、このゲームからは感じた。

 

昨年の湘南は、守る時間には両ワイドが最終ラインまで下がって5バックのようになる。そうやってスペースを埋める(図2)。もしくは、攻めこまれたサイドに居るウイングが、その選手を最後までマークするため、最終ラインまで引っ張られていき変則4バックのような形になることがあった。それでも、守備時はだいたい5枚が最終ラインに居ることが多い。

 

しかし、この日は意図的に(だと思う)ボールを保持している時でも4バックのような形を見せた。それが図3

 

まず、右WBの古林が下がってきて右SBに入り、3バックの3人(菊地、丸山、三竿)が1つずつ左にスライドしていく。そうすると、右から古林、菊地、丸山、三竿の並びになる。

利き足で言えば、右、右、左、左となる。

 

そして、中盤。ダブルボランチは変わらず、左WBの菊池が左MFとなる。梶川を含めたFW3人は流動的にボジションを変えていたが、このへんはチョウ監督が新戦力の動きを見たかった部分も多いのではないかと推測する。

 

そして、この4バックだが実に動きの効率が良かった。古林は運動量も豊富で長い距離を走れるのは草津時代に証明している。そして、三竿は大学時代は左SBが本職のため、4バックでも3バックでも、最終ラインの位置からどんどん前に出ていくプレーを見せた。そして、前に出られたのはこのツルベの動きができていたから守備での(人数的)リスクを考えずに心置きなく攻めに上がれたとも言える。

 

そして、2CB。これは右利きと左利きという駒がしっかり揃ったから、それぞれ中央に置いてもボールを受ける動きにぎこちなさがない。しかも、丸山の足元は両方共問題無いときている。

 

ここに、遠藤や島村ら既存戦力が入ってくるとどうなるかはまだ不明だが、丸山と三竿の加入によって、湘南のDFラインはより高いレベルでプレーができるのは間違いないだろう。そして、常にこうした動きができるようになってくれば、試合の中でもスムーズに3バックと4バックを使い分けることができる。そうなれば再びJ1で戦うときに、ひとつの武器となることは間違いない。

 

以上、ここまでがキッズガード湘南フットボールフェスティバル Presented by FIELD MANAGEMENTから見えてきた湘南の新シーズンに向けての要素だ。

 

期限付き移籍についての考察 追加

ちなみに、ここ2年の移籍(出入り)を集計してみると分かることがある。

 

2012年オフの場合は、J1 クラブからは44人の選手が期限付きで活躍の場を求めた。これは所属クラブを出た選手(契約満了や海外移籍、引退選手も含む183人)の約24%。J2の場合は、24人が期限付き移籍を求め、クラブを出た選手(J1と同様287人)の約8%となる。

ちなみに、J2のクラブが期限付き移籍で獲得したのは40人。これは加入選手(240人)の約15%となっていて、J1クラブを期限付き移籍で出てきた選手(44人のうち)の殆どがカテゴリーを落としてプレーしていると言い換えることができる。

 

2013年オフの場合は、J1 クラブからは46人の選手が期限付きで活躍の場を求めた。これは所属クラブを出た選手(契約満了や海外移籍、引退選手も含む176人)の約26%。J2の場合は、32人が期限付き移籍を求め、クラブを出た選手(J1と同様259人)の約12%となる。

ちなみに、2013年はJ2のクラブが期限付き移籍で獲得したのは44人。これは加入選手(227人)の約19%となっている。

 

ちなみに、シーズン中の移籍はデータから除外してまとめるとこうなる。

※印は完全移籍が難しい状況だったのかなと思われる例。外国人だったり、日本人選手が海外に挑戦するのを認めるケースだったりするので、敢えて記載した。

 

2013年のJ1 移籍

仙台

in7人(期限付き2人)        ※マイケルマグリンチィ(セントラルコースト・マリナーズ)

out9人(期限付き3人)

 

鹿島

in6

out5人(期限付き1人)

 

浦和

in5

out7人(金原付き3人)

 

大宮

in11

out10人(期限付き3人)

 

in5

out8人(期限付き2人)

 

FC東京

in10人(期限付き1人)      ※マテウス(SEヴィトーリア)

out10人(期限付き2人)

 

川崎F

in8人(期限付き2人)        ※パトリック(アトレチコ・ゴイアニエンセ)

out10人(期限付き2人)

 

横浜FM

in9

out8人(期限付き3人)

 

甲府

in7

out11

 

新潟

in8人(期限付き1人)

out14人(期限付き3人)

 

清水

in9

out13人(期限付き7人)

 

名古屋

in10人(期限付き2人)      ※ヘジス(セアラ)

out10人(期限付き3人)

 

G大阪

in8人(期限付き1人)        ※エブソン(パウリスタFC)

out8人(期限付き3人)

 

C大阪

in8

out17人(期限付き2人)    ※丸岡(ボルシアドルトムント)

 

神戸

in9

out12人(期限付き3人)

 

広島

in11

out11人(期限付き6人)

 

徳島

in10

out5

 

鳥栖

in11人(期限付き3人)

out10人(期限付き3人)

 

2013年のJ2移籍

札幌

in10人(期限付き1 人)     ※ヘナン(ローマ エスポルチアプカラナ)

out6人(期限付き2人)      ※横野(コンケーンFC

 

山形

in8人(期限付き1人)

out7人(期限付き2人)

 

水戸

in10人(期限付き3人)

out9

 

栃木

in10人(期限付き6人)      ※ドゥドゥ(METROPOLITANO-SP

out13人(期限付き1人)

 

草津

in9人(期限付き1人)

out8

 

千葉

in7人(期限付き3人)

out11

 

東京V

in11

out13人(期限付き1人)

 

横浜FC

in11

out11人(期限付き2人)

 

湘南

in13人(期限付き3人)

out17人(期限付き7人)

 

松本

in11

out14人(期限付き3人)

 

富山

in12人(期限付き1人)

out12人(期限付き3人)

 

磐田

in8人(期限付き1人)

out13人(期限付き1人)

 

岐阜

in10人(期限付き1人)

out16人(期限付き2人)

 

京都

in10人(期限付き2人)

out14人(期限付き1人)

 

岡山

in11人(期限付き2人)

out10人(期限付き3人)

 

讃岐

in10人(期限付き1人)

out7

 

愛媛

in13人(期限付き3人)      ※ムンドンジュ(FCソウル)

out17

 

福岡

in9人(期限付き4人)

out11人(期限付き1人)

 

北九州

in9人(期限付き1人)

out8人(期限付き1人)

 

長崎

in13人(期限付き4人)

out12人(期限付き2人)

 

熊本

in13人(期限付き2人)

out12

 

大分

in9人(期限付き5人)

out16人(期限付き2人)

 

 

2012年のJ1移籍

仙台

in8人(期限付き1人)        ※ジオゴ(スポルチレシフェ)

out8人(期限付き1人)

 

鹿島

in7

out9

 

浦和

in7

out6

 

大宮

in6

out8人(期限付き2人)

 

in11人(期限付き1人)      ※クレオ(広州恒大)

out18人(期限付き5人)

 

FC東京

in6人(期限付き1人)        ※李(サウサンプトンFC

out9人(期限付き6人)      ※梶山(パナシナイコス)ロベルト・セザー(蔚山現代FC

 

川崎F

in10人(期限付き1人)      ※パトリック(アトレチコ・ゴイアニエンセ)

out10人(期限付き4人)

 

横浜FM

in8

out12人(期限付き5人)    ※大黒(杭州緑城)

 

湘南

in14人(期限付き4人)

out12人(期限付き4人)

 

甲府

in13人(期限付き3人)

out13

 

新潟

in11人(期限付き2人)

out16人(期限付き5人)

 

清水

in15

out13人(期限付き2人)

 

磐田

in8人(期限付き1人)

out7人(期限付き2人)

 

名古屋

in7

out7人(期限付き1人)

 

C大阪

in10人(期限付き2人)      ※エジノ(ティグレス)

out9人(期限付き3人)

 

広島

in5

out6人(期限付き2人)

 

鳥栖

in12人(期限付き3人)      ※ロニ(サンパウロFC

out8人(期限付き1人)

 

大分

in11人(期限付き1人)

out10人(期限付き1人)

 

2012年のJ2移籍

札幌

in10

out14

 

山形

in13

out12

 

水戸

in8

out13

 

栃木

in9人(期限付き3人)        ※クリスティアーノ(レッドブル ザルツブルグ)

out11

 

草津

in14人(期限付き3人)      ※ジュニオール・アウベス(グレミオバルエリ)

out11

 

千葉

in6

out8

 

東京V

in18人(期限付き1人)

out22人(期限付き4人)

 

横浜FC

in13人(期限付き2人)

out9人(期限付き1人)

 

松本

in19人(期限付き3人)      ※ホドリゴ カベッサ(デスポルティボブラジル)

out22人’期限付き3人)

 

富山

in9人(期限付き2人)

out10人(期限付き1人)

 

岐阜

in13人(期限付き2人)

out21人(期限付き2人)

 

京都

in12人(期限付き2人)

out11人(期限付き4人)

 

G大阪

in5

out11人(期限付き3人)

 

神戸

in14人(期限付き2人)      ※マジーニョ(パルメイラス)

out12人(期限付き2人)

 

鳥取

in14人(期限付き5人)

out16人(期限付き2人)

 

岡山

in10人(期限付き1人)

out14

 

徳島

in12人(期限付き3人)

out10

 

愛媛

in12人(期限付き4人)

out13人(期限付き1人)

 

福岡

in10人(期限付き1人)

out13人(期限付き1人)

 

北九州

in20人(期限付き2人)      ※アンヨンギュ(水原三星ブルーウイングス)

out23

 

長崎

in10人(期限付き4人)

out2

 

熊本

in9人(期限付き1人)

out9

 

 

こうしてみると、期限付き移籍の制度を利用していないクラブのほうが少数だというのが分かる。

そして、J1クラブよりもJ2クラブのほうが更にこの制度を上手に使っているというというのがよく分かる。

そして、どのチームがこの制度を上手く使っているかが分かる。

 

■海外での事例

ちなみに、海外でも期限付き移籍の例は沢山ある。しかも、日本人選手が関係しているケースも沢山ある。

 

例えば、宮市亮(湘南に加入した宮市剛は弟)。中京大中京高を卒業後、イングランドのアーセナルに移籍したが就労ビザの問題でイギリスではなくオランダのクラブでプレー。そこでの活躍が認められチームに一度は戻るが、出番を求めて再びレンタルで他のクラブ(同じプレミアリーグ)へ期限付き移籍している。まあ、名門アーセナルでのレギュラー争いは厳しいのが当たり前。外で修行するという選択肢は悪くない。しかし、チームも将来性などを買っているので完全移籍ではなく、レンタルで出している。

 

逆のパターンもある。それがFC東京にいた長友佑都の場合。日本国内からイタリアに挑戦という意味も含め、当初はレンタル移籍でチャレンジするが、そこから完全移籍へと変わってく。まずはじめに完全移籍のオプション付きでチェゼーナに加入。そのまま完全移籍を果たす。すると、その後はすぐに名門インテルに才能を買われレンタルで出向くと、そのまま完全移籍へ。最近ではキャプテンマークまで巻いた大出世選手。そして、今やインテルでも日本代表でも看板選手になっている。

 

 

つまり、レンタル移籍と言っても様々。サッカーの世界で認められたルール。なので、その使い方をどうするか。上手く使ったクラブ、選手が特をする。

 

しかし、この制度で一番危惧をしていることもある。クラブの都合、資金調整のために選手の将来を考えず簡単に期限付き移籍で外に出すこと。育成の役割を放棄したやり方には反対したい。

 

昔、湘南で監督を務めた反町康治さんは、「監督の俺が、その選手にこのチームでやっていける力がないと認めたから外に出す(レンタルで出した)。そこで大活躍して、サポーターになんで出したんだ?その責任が誰にある?と聞かれたら俺にある。しょうがないだろう」というようなことを話してくれた。

期限付き移籍で出る選手も、出すクラブも、これくらいの覚悟を持って欲しいと思っている。

 

 

 

 

なぜ期限付き移籍が多いのか

■期限付き移籍が増えた背景は

 

※まず先に

レンタル移籍(正式には期限付き移籍)の制度が導入されたのは1994年から。

2013年には試験的に、23歳以下の選手を期間限定で登録ウインドーの適用を受けずに行えた。

 

さて、今回このテーマで書いていくのは、このオフには多くのクラブから移籍のリリースが出されて、それを見ていたときに感じたこと。

そういう時期といえば時期だが、中でも特に気になったのは「期限付き移籍」の事例が多いように感じたからだ。それでデータを取って調べてみようと思ったが、手元には10年前の選手名鑑や節目となる1994年や2007年(理由はあとで記述)などがなく、あくまでも感覚的な情報となってしまうので説得力に欠けるという点が口惜しい。

(なので、あくまでも印象。僕の空想ですので裏付けはありませんよと)

 

ほんの数年前までならば選手の移籍というのは、「期限付き移籍」ではなく、「完全移籍」でのリリースが多かったという感覚がある(実際は契約満了でもリリースが出ない場合も多いので、一概には言えないかもしれないが)。

どちらかと言えば、「期限付き移籍」はシーズン途中(夏の移籍ウインドウ)でのことが多く、オフの場合はそれほどではなかったように思っている。だが、なぜこんなにも最近は「期限付き移籍」が多いのかと考えると、その理由はおおまかに2つあるように思う。

 

1つ目、ボスマン判決

2つ目、クラブライセンス制度

 

まず1つ目。

ボスマン判決とは、サッカー好きの人には釈迦に説法となるが簡単に。

これは、ベルギー人のごく普通の選手(失礼)が所属元クラブとの契約が切れ、その後オファーのあったフランスのクラブに移籍しようとしたときの話。ところが、元在籍していたクラブが急に移籍金を要求。これに怒ったボスマンさんが裁判を起こし(契約の切れたクラブの)所有権の破棄、その後は自由に移籍できる権利を勝ち取った。これがボスマン判決。つまり、どんな選手も契約が切れれば移籍金は発生せず自由に別のクラブに移籍できるというもの。

 

これで喜んだのはお金のあるビッククラブ。いい選手を(契約が切れていれば)移籍金を使わず獲得できる。しかし、逆に困ったのは小さいクラブ。いま在籍している選手を引き止めるには複数年の契約を提示しなければならない。そのためには強化費、潤沢な資金が必要となる。

 

そして、日本でも2005年に鹿島の中田浩二が0円でマルセイユ(仏)へと移籍し問題となった。それまでJリーグには年齢別に移籍係数が設定されており、そこで移籍金が発生する制度(2009年オフに改正)があった。そのめ、Jリーグは選手の所有権を主張するのが普通だったが、ボスマン判決のため欧州各国では0円移籍を主張した。これでは有望な選手がどんどん海外に出てしまう。それを恐れ、日本でも有望な選手と複数年契約をしてきた。そして、Jリーグ独自の移籍金精度の廃止によって、更に複数年契約への拍車がかかる。

 

そして2つ目。

クラブライセンス制度は、Jリーグが2013年から実地しているクラブの資格制度。簡単にいえば、協会が定めた基準をクリアしなければ、そのカテゴリー(リーグ)への参加を認めないというもの。審査されるのは、「競技」「施設」「組織運営・人事体制」「財務」「法務」の5分野で、それぞれのカテゴリーに基準を作りJ1,J2J3のライセンスが与えられる。

この制度が話題になったのは、2012年シーズンでの北九州のJ1 ライセンス問題でしょうか。三浦泰年監督を迎えJ2 リーグで躍進をみせた北九州。しかし、どんなに好成績をあげても(この時はプレーオフ圏内)ホームスタジアムの基準(席数の不足など施設整備面)がクリア出来ていなかったため、(プレーオフの参加も)2位以内に入ったとしてもJ1の昇格はできないと分かった。

また、よく話題になるのが赤字。 「3期連続の赤字で降格」というのは、これまで豊富な資産を持つ親会社がバックにいて、バンバンお金を使って赤字になっても、オフには親会社からの広告費として辻褄を合わせていたクラブがあった。しかし、そうやって赤字を垂れ流していた金満クラブにとっては「3年連続の赤字ならば、無条件で降格」というのは寝耳に水どころか、戦々恐々たるルールだった。これで、絶対に赤字を出せない。そういうプレッシャーがかかった。

 

 

■最大の理由はクラブの資金難

 

さて、本題に戻る。

ではなんで、期限付き移籍が多いのか?

 

各クラブは現在お金の工面にとても苦労している。いい選手を育てて優勝争いをしたい。それは当然のこと。

しかし、高年俸の選手は多く抱えられない。かといって、活躍著しい選手の年俸を上げなければモチベーションにも影響する。でも、それではクラブの運営は苦しくなるばかり。

しかも、いい選手と単年契約なんてしていれば、そのオフには0円で引き抜かれるリスクがある。それだけは避けたい。ならばある程度の経費を覚悟して複数年契約をしなくてはいけない。

だが、ここで頭を悩ませる。実績のある中堅選手ならばまだしも、若い選手(ルーキーなど)の場合は即活躍するかどうか予測ができない。チームの約束事も覚えるまでに時間がかかるし、実戦経験も少ないとなれば育成に時間をかけるしかない。だから、年俸の安い未知数の若い選手やルーキーでも複数年の契約をする。昔は若ければ若いほど他のクラブに移籍するときには高い移籍金を貰えたが、今は契約が切れれば0円だ。そこがクラブとしては難しい。

 

で、多くのチームは編成の段階でリスクは避けたい。となれば、他のクラブから移籍金のかからない期限付きで選手を貸してもらおうと考えるチームがある(特に資金に難のある小さなクラブ)。1人の選手を支配下登録した場合よりも、レンタルすれば安く済む。そういう傾向はJ2や下位のクラブ では更に強くなる。実力があるのにJ1 や強豪クラブで出番のない選手を借りてくる。そうすれば、資金圧迫も可能だし、チーム強化と合わせて考えれば一石二鳥だ。

 

一方、J1の クラブも、複数年契約をしている選手がチーム編成の段階(もしくは前年の成績)で出番が少なそうだと思えば、高い年俸を払っているよりもレンタルで他のクラブに出せば経費は抑えられる。しかも、いまはサテライトリーグの消滅によって、若手の実践の場がなくなった。ならば、レンタル先でリアルな経験を詰めるのは育成面では大助かり。更にそこで活躍すれば、最終的にはクラブの財産にもなる。そういう計算が働く。だから、こちらも一石二鳥。

 

借りてきたほうのクラブも、主力に育て上げることができれば、将来的にもチームにとって必要だという判断にできるし、その場合は完全移籍での買い取りも視野に入る(そういうオプション契約もある)。全く実績のない新人を獲得してきて、地道に育てていくには時間もお金もかかるが、その選手のスタイルも判っていて、しかもその選手が出場機会に飢えているならばレンタル移籍の制度を利用しない手はない。それが一番リスクも少ないかもしれない(支配下選手ではないから複数年契約などしないので財政面でも負担は少ない)。

 

しかも、場合によっては所属先クラブへの支払い、レンタルフィーを値切ることもできる。となれば、必要なのはその選手の年俸のみなんていう例も沢山あるという。

 

 

■貸す方にも借りる方にもメリットが有る

 

ここまで書けば明白だろう。

J1のクラブは余剰戦力の選手にも、リアリティのある実践の場を与えたい。そうやって育成して戦力に変えていきたい。

一方、J2J3JFL、地区などのクラブは、若くて才能のある選手を獲得したい(昇格を目指すならば当然だ)。しかも、できれば大金を使わずに。だから、期限付き移籍という選択肢が出てくる。

 

 

これは別に悪いことではないと思う。

なぜなら、選手にもクラブにも双方にメリットが有る。

選手側から見た場合、本人がプレーする場を求めている場合が殆どだ。「俺はもっとできる」、「とにかくピッチでプレーしたい」、「実力を証明したい」。そう考えるのは当然。

しかも、サッカー選手の寿命はそれほど長くない。Jリーグでは引退する年齢が平均で26歳だとも言われている。ぼやぼやしていたらすぐクビになる。そのためには試合に出て結果を残さなければならない。

クラブ側から見れば、公式戦に出場できれば実践経験を積ませることができる。トレーニングよりも実践から得ることのほうが何倍も多い。しかも、年俸はレンタル先のクラブが持つ。ヘタすればレンタルフィーまで入ってくる。マイナス要素は少ない。リスクがあるとすれば主力選手の予想外の怪我などか。

 

双方のそうした思惑が絡まって、近年は期限付き移籍のケースが多いように思う。しかし、J2などでは多くの成功例があり、それが拍車をかけているように感じている。

 


湘南ベルマーレ 2014年登録メンバーから考察

■コーチングスタッフ

監督                チョウ・キジェ

ヘッドコーチ      横山雄次

コーチ              白石通史

コーチ              カルロス

GKコーチ         斎藤誠一

コンディショニングコーチ 新田涼

 

■選手背番号

GK1  阿部伸行

DF2  菊地俊介            (←日本体育大)

DF3  遠藤航

DF4  宇佐美宏和

MF5  古林将太

MF6  永木亮太

MF7  大竹洋平            (FC東京/期限付き移籍から完全移籍)

MF8  梶川諒太

FW9  ウェリントン

FW10 菊池大介

FW11 中村祐也

MF13 岩尾憲

DF14 丸山祐市            (FC東京)

MF15 エデル                (←ビトーリア・ダ・コンキスタ)

MF16 石川俊輝            (←東洋大)

DF17 三竿雄斗            (←早稲田大)

FW18 宮市剛               (←中京大中京高)

FW19 大槻周平

MF20 中川寛斗            (←柏/期限付き移籍延長)

GK21 梶川裕嗣            (←東海学園大)

FW22 岡田翔平            (←鳥栖/期限付き移籍延長)

MF23 白井康介            (←福島ユナイテッド/期限付き移籍終了)

MF24 前田尚輝            (←湘南ユース/二種登録)

MF25 荒堀謙次

DF26 亀川諒史

GK27 鈴木雄太

DF28 福岡将太            (←実践学園高)

MF29 吉濱遼平            (←福島ユナイテッド/期限付き移籍終了)

DF30 島村毅

GK37 秋元陽太            (←愛媛)

FW39 武富孝介            (←柏/期限付き移籍延長)

 

■移籍選手

ステボ              (→全南ドラゴンズ)

岩上祐三          (→松本/完全移籍)

馬場賢治          (→水戸/期限付き移籍)

ハングギョン      (→柏)

鎌田翔雅          (→岡山/期限付き移籍)

山口貴弘          (→長崎/期限付き移籍)

石神直哉          (→長崎)

下村東美          (→北九州)

高山薫             (→柏)

田村翔太          (→福島ユナイテッドFC/期限付き移籍)

河野諒祐          (→福島ユナイテッドFC/期限付き移籍)

猪狩佑貴          (→福島ユナイテッドFC/期限付き移籍)

村岡拓哉          (→福島ユナイテッドFC/期限付き移籍)

アレックスサンターナ      (→コメルシアル/期限付き移籍期間満了)

安藤駿介          (→川崎F/期限付き移籍期間満了)

大野和成          (→新潟/期限付き移籍期間満了)

古橋達弥          (→未確定)

 

※新加入し、そのまま移籍

MF安東輝(JFAアカデミー福島/→福島ユナイテッドへ期限付き移籍)

 

 

■期待のかかるそれぞれのポジション

GK

GK4人。安藤、サンターナが期限付き移籍終了となり、愛媛から秋元、大卒の梶川裕を獲得。年齢層は、阿部が29歳、鈴木と秋元が26歳、梶川裕が22歳。

実績で言えば阿部が一歩リードか。それとも愛媛での活躍を加味すると秋元が正GKの座を奪うのだろうか。はたまた昨年同様にコンディション優先なのかは気になる。

そして、鈴木は向上高、秋元は横浜FMユースでともに神奈川出身で…と思ったら、彼らはジュニアユース時代には横浜FMJY菅田で一緒にプレーしているようだ。これは何とも興味深いし、良いライバルとして切磋琢磨してほしい。

 

DF

DF登録は8人。半分の4人が新加入選手となる。そして、注目すべきは選手の大型化。菊池180cm、丸山183cm、三竿177cm、福岡180cmと、一気に180cm台が3人も増えた。しかも、そのうち左利きが3人(福岡の利き足を確認し忘れた)という徹底ぶり。となると、3バックのメンバーがどうなるのかというのか気になる。

丸山、三竿のプレーは見たことがあるが、どちらもパスが上手い印象。特に三竿はナビスコ杯の清水戦で取材をした際に聞いたのだが、ほとんどチームに練習参加せずぶっつけ本番で合わせるという強心臓の持ち主だった。同じくルーキーの菊地は、ここ数年で周りでも「いい選手だ」という声が多かった選手。早くプレーが見たい。

そして、外せないのは亀川。昨年最も伸びた選手。現在はU22の遠征中だが、チーム唯一の代表選手として大いに期待したい。

しかし、こうやって登録選手を見るとCBと左ワイドを兼務できるタイプが本当に多い。

 

MF

MF12人。やや守備的なポジションが薄い印象。永木とコンビを組むのが誰になるのか。新加入のエデルは未知数。となれば、DF登録の選手を起用するという可能性もある。個人的には遠藤の将来性を考えるとボランチでの起用が一番ではないかと思っている。攻撃的なスタイルでいくならば梶川諒が筆頭だが、そこに誰かが割って入るならば、チームの底上げになりそう。

両ワイドに関しては、右は古林、左は亀川(登録はDF)が第一候補となるか。このポジションはアップダウンが多く体力の消耗も激しいため、相当なスタミナの持ち主でなければ勤まらない。

 

FW

FW7人。注目はやはり宮市。高校2年のときに選手権で見たが、顔に似合わずゴリゴリと骨太なプレーをしていたのが印象的。しかも、デカくて速くて上手い。中田ヒデ以来の大型新人かもしれない。しかし、3トップの真ん中はウェリントンが一歩リード。昨年終盤に見たときはボールが収まるしタメも作れる。チームにもフィットしてきているだけにJ2では多くのゴールでサポーターを沸かせてほしい。

シャドウに関しては候補が多すぎて悩ましいところ。司令塔タイプなら10番の菊池、ポストプレータイプなら大槻、スピードタイプなら武富と選択肢が豊富。ここに、新加入の岡田が割って入るか。そして、2シャドウにはMF登録の梶川や永木も居るので、本当に選択肢が広く競争が激しいポジションとなりそう。

 

■トータル

今年の補強に関しては、全体的に守備陣へ力を入れたという印象を受ける。GKの秋元、DFの丸山は即戦力での獲得だが、新人でも梶川裕がGK、菊池、三竿、福岡がDFで、エデル、石川は守備的なボランチだ。攻撃的なポジションではFWが岡田、宮市の2人だけ(レンタル復帰組は含まずに考える)と圧倒的に守備の選手が多い。しかし、それがチームとしての方向性を明確に示している。

また、DFに関しては大きさもそうだが、足元の技術やスタミナが重要視されているように思う。これは、湘南スタイルを体現できる選手という視点から厳選されたように感じた。

 

そして、こうして見ると湘南が補強する選手の方向性が見えてくる。年齢は25歳以下で、足元の技術があり、(単純なスピードは別として)走力、スタミナがあること。そして、ある程度の高さ(昨年は小兵の選手が多かったため、その反動か?)。また、攻撃だけ、守備だけではなく攻守両面で積極的にプレーができることが獲得条件のようだ。

ただ、ここでは敢えて逆のタイプを求めたい。例えるならば、ACミランの本田圭佑。少しの好きがあれば無理な体制でも強引にシュートを打ってゴールを奪う選手。もし失敗しても、その責任も結果も全てプレーで説き伏せるような選手にも出てきて欲しい。何故ならば昨年の課題はフィニッシュの精度であったことは明白だからだ。

 

その意味では、個人的に中村を推したい。ある意味ふてぶてしさを備えた唯一の存在だ。リハビリが長引いているが、そのサッカーセンスは間違いない。2009年にはチームトップの14得点を記録するなどゴールへの意識も高く、CFでもシャドウでもプレーできる。そう考えると、彼の復帰はチームにとっても大きな戦力アップとなる。それだけに、早期復帰への期待が高まる。

 

 

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