サッカーのこといろいろ書いちゃうブログ

フリーのサッカーライター(tomo2take)が、取材で感じたことや、気になったニュースなど、そのときどきで書いていきます。

2014年03月

遠藤航を右サイドバックへ

先日の札幌戦を見ていて感じたのが、遠藤航の攻撃力の高さだった。かつては反町監督のもとで、また現在はチョウ・キジェ監督のもとで3バック(現在は主に右CB)のレギュラーとして活躍している。ユース在籍時にはヒョロっとした印象を受けたが、当時のコーチも驚くほど急激に身長が伸び筋力も追い付いてきた。そうしたこともあり、即座にトップチームへ合流。もともと持っていた足元の技術を武器に、ビルドアップや攻撃参加のできるCBとして重宝されてきた。

 

しかし、身長は178cmと代表クラスのCBと比べるとやや迫力に欠ける。勿論、身長だけでCBを語れる訳ではないが、湘南が過去J1に昇格したときに苦戦しているのは、このあたりにも理由があるように思う(実際、これまでも大野、丸山という180cm以上の選手をレンタルしてきていることからも、高さに関してはチームとしても足りないと自覚している)。

 

そこで、以前から個人的だが遠藤はボランチにコンバートしてはどうかと思っていた。成功例としては、やはり元湘南でCBとしてプレーしていた村松大輔がいる。彼は清水に移籍したことをきっかけに、本来のポジションから一列上げ、ボランチへとコンバートした(実は移籍当初はクラブから右SBとして考えていると伝えられていた)。やはり、村松も176cmCBとしては上背に恵まれなかった。しかし、裏を取られても後から追いかけ、その抜いた相手にすら追いついてしまう圧倒的なスピードと、外国人FWなどとガチンコで競ってもブレない体幹の強さがあった。そのため、CBではなく1つ前のボランチで潰し役としてプレーをしたら、持ち前の特長が見事にハマった。そして、いまではチームに欠かせぬ存在となっている。

 

遠藤も同様に、ボール奪取能力に長ける。しかも村松にはない技術がある。シュート力もそうだし、クロスの質も高いし、ゲームを組み立てることもできる。そうなればボランチへのコンバートは当然視野に入るし、次のステップへの良いチャレンジではないかと思っていた。しかし、ここにきて考えを改めた。

 

そう。札幌戦を見ていて、これはSBへコンバートしたほうがいいと思った。クラブ単位で考えれば、CBとしても十分欠かせぬ戦力であるのは間違いない。しかし、もっと上のベレルで考えると真剣にコンバートを視野に入れたほうがいいのではないかと思う(岐阜戦では難波の動きを気にしていたのか、それほど攻め上がることがなかったが)。

 

日本代表では長友、内田という絶対的なSBが居るが、その後に続く人材に欠ける。酒井高徳や酒井宏樹といったサブメンバーもいるが、トップ下やボランチという花型ポジションに比べたら競争は激しくないし、そこに続く人材は五輪世代、若年層を見てもそう多くない。

 

そこで、遠藤の右サイドバックへのコンバートだ。

 

何よりも、元CBということから守備面での貢献度は言うまでもない。そして、湘南スタイルで磨かれた運動量。もともとCBのポジションでプレーしていても、チャンスとみればゴール前に上がっていくプレースタイルを続けてきている。流れを読む目、頭脳はある。アップダウンできるスタミナも十分。そして、なによりも技術がありボールを奪われることが少ないのが大きい。サイドの高い位置で起点となり、そこからパスやクロスでゲームを作る。ある意味でのゲームメイカー的な役割をすることができる。運動量を武器にアップダウンでゲームを支えるタイプではなく、的確なポジションをとり攻守でチームを高い位置で動かす。そういったことが可能な選手ではないだろうか。そして、上背は無いがヘディングも強いので、時には逆サイドからのクロスに詰めてシュート。なんてことも可能ではないかと思う。

 

また、もう1つコンバートを進める理由がある。近年、湘南は3421というシステムを使う。この3バックは昔と比べたら随分と役割が変化しており、CBの要素だけでなく、SBやウイングの要素も求められる。そういう意味では近代的なDFのスタイルではある。しかし、世界に目を向けると4バックのチームが圧倒的に多く、欧州のレベル、代表レベルは勿論だが、長い年月で見ても4バックをスタンダードにしているところが多い。その意味では、右SBとしての経験値を早い段階で積んでおくことが大事ではないかと考える。

 

個人的にだが(笑)、清水へ移籍して右SBのポジションでプレーするのはどうだろう。現在、清水はSBの人材に苦慮しているため、攻守で信頼のできる遠藤は適任者ではないかと思っている(そうすれば、吉田を左SBに移動させることもできるので、より安定したゲーム運びができると思う)。

 

さて、まあ妄想的な原稿になったけども遠藤の右SBコンバートの考察として残しておく。


(C) 2014 tomo2take

今回、清水が決断した無料のパブリックビューイング開催の意味

2014318日、清水が浦和戦のパブリックビューイング開催のリリースを出した。

 

http://www.s-pulse.co.jp/news/detail/24718


3/23()浦和戦 パブリックビューイングinアイスタ』開催のお知らせ

~みんなで清水エスパルスを応援しよう!~

 

取材して分かったのだが、これは浦和の無観客試合が決定したことを受け即座にクラブが動き出したとのことだった。そして決定まで本当に素早い動きだった。

 

そして、パブリックビューイング開催にあたり、ホームのIAIスタジアムを抑え、映像スタッフや警備などの手配、準備も含め、そこへの交渉を含めたもろもろの動き、そして承諾してくれた方々の理解と熱意は素晴らしいと言えるだろう。まさにサッカー王国と呼ぶにふさわしい対応ではないかと思う。

 

聞くところによれば、竹内社長の強い希望でという話も耳にした。そのためなのかは分からないが、相当素早い決定だった。Jリーグのクラブとしてではなく、サービス業として、地域に根ざす企業として、会社が決断した。その対応の速さには頭が下がる。

 

今回Jリーグ初となる無観客試合。これは、ペナルティを受けたホームクラブにとっては収入面やイメージの低下など大きな損失が生じるのは当然だ。が、一方で対戦相手にもいろいろな意味で大きな損失を与えていることを忘れてはならない。

 

清水のサポーターとしては、「なんでこの試合で!」という気持ちもあるだろう。新幹線のチケットを手配し楽しみにしていた人も居るだろうし、3連休ということもあり混雑を避け自前で早朝から車を出して清水から乗合いで行く、なんて予定を立てていた人たちもいるかもしれない。しかし、そうした準備が全て台無しになった。だが、そうしたマイナスの気持ちを少しでもプラスに和らげることができるのは、応援する清水エスパルスでしかないのも事実。そして、そのことをしっかり理解したうえでの対応だった。こうした問題に「正解」は無いだろう。しかし、少なくともエスパルスを応援する人たちの気持ちを少しでも満たすことができれば、まずは及第点になると思う。そして、このパブリックビューイングを機会に新たにサポーター同士での交流などが生まれれば、それは思わぬ副産物になると思う。そういうポジティブな出来事を期待して今回の企画を応援したい。

 

 

ただ、忘れてはいけないこともある。この一件はいろいろなところでしわ寄せが来ている。今回はパブリックビューイング開催により、試合の様子を全く見られないという状況は回避した(スカパー!などに入って見るという方法もあるが、加入してない人も居るだろうし、この1試合だけのために加入するのは嫌だと思う人も居なくはない)。しかし、そもそも本来ならばやらなくても良かったことである。そして、そのための労力とかかる金額は0ではないことを知っておきたい。

 

何故ならば、入場は無料。そのため、クラブには一円も入らいない。しかし、スタジアムの使用料、映像スタッフや警備のアルバイトなどへの支払いは当然ながら生じる。また、スタジアム周辺や自治体、警察への申請、通知、配慮、説明なども含めてクラブスタッフがやらなければならない。これが通常のアウェイ開催試合であれば、やらなくていい仕事が今回は生じていることになる。当然、当日はスタジアムにクラブスタッフが配置される訳で、その場合は休日出勤となる(代休貰えるとは思いますが、もしかしたら本来は連休中に家族サービスをする予定だった人もいるかもしれない?)。また、そうしたことを考えると単純に計算しても数百万単位での持ち出しだと想像できる。それでも清水はパブリックビューイングの開催を決めた。

 

損して得取れではないが、ビジネスシーンではお客様の満足度、笑顔をどうしたら見られるか。そういう視点からサービスを考えるという鉄則がある。それが一流のサービスであり、長く愛して頂けるコツだとも言われている。そういった意味からすると、今回の清水が出した答え、パブリックビューイング開催という方法は賞賛に値するといっていい。降って湧いたマイナス要素をプラスにする。そのための努力を惜しまない。清水が今回下したクラブとしての姿勢は、サポーターとのいい関係をこれから先数年まで見据えて考えて出したのだろう。短期的に見れば収益はマイナスかもしれないが、後々にまで通じるサービス精神であると思う。

 

ちなみに、浦和はアイスタでの費用を持つと申し出たが清水に断られたというニュースがスポニチさんの記事として出ている。意地というか、清水のプライドを感じた。

http://www.sponichi.co.jp/soccer/news/2014/03/21/kiji/K20140321007813980.html


(C) 2014 tomo2take

2014年 J2第4節 FC岐阜 vs 湘南ベルマーレ PV

2014年 J24

FC岐阜 vs 湘南ベルマーレ PV

 322日  岐阜メモリアルセンター長良川競技場 1300分~

 

 

■予想先発メンバー

◇岐阜

------難波--ナザリト-----

高地------------スティッペ

------宮沢----水野-----

三都主--阿部木谷--山田

----------川口---------

 

◇湘南

----------ウェリ---------

------武富---梶川諒-----

菊池---永木--菊池宇佐美

三竿------丸山------遠藤

----------秋元---------

 

■プレビュー

J2単独首位となった湘南と、今季大注目の岐阜との対戦が早くも行われる。岐阜は第2節が終わった時点で首位に立ち、前節は敗戦したものの現段階での総得点は7J2リーグ最多得点チームのひとつ。対する湘南は、3節を終わって首位に経つが失点が唯一0と守備陣の安定が目立つ。そういう意味では、安易だけど最強の矛と最硬の盾なんて言い方もできる。

 

また、面白い書き方をすれば湘南は昨年のJ116位のチーム。一方で岐阜はJ221位のチームである。その間には22のチームがある。しかし、それだけの差が必ずしも勝敗になるわけではないのがサッカーの面白いところ。ジャイアントキリングなんて言葉も虚しくなるほど、今年の岐阜は警戒しないといけないチームなのは間違いない。

 

ただ、チームの完成度としては湘南のほうが上だろう。コーチ時代も含めればチョウ監督がチームを見て6年目になる。選手の長所短所も見分け、トップチームの監督として指導して3年目ともなれば、チームのスタイルも確立されてきている。対する岐阜はラモス監督も就任1年目、新加入選手も多く、これまで3節のスタメンを見ても個々の能力は高いかもしれないが、チームのスタイルとしてはまだまだ満足できるレベルには達していないように思う。逆にラモス監督が考えるサッカーをしっかり遂行できるようになってくると更に怖い存在となるだけに、この早い段階で一度叩いておくべきでもある。

 

チームに目を落とすと、元コロンビア人アンダー代表のFWナザリトの存在が気になる。FC岐阜のHPでは好き選手は「イブラヒモビッチ」と書かれているが、彼のパワーとシュート力は本家のようにJ2でも抜けている感じを受ける。しかも、FKの精度もかなりのもの。果たして、これまで無失点の湘南DF陣がナザリトを抑えきれるかどうかという点に注目したい。中央でマッチアップすることになる丸山は勿論だが、3バックの遠藤と三竿、ボランチの菊地や永木もカバーに入らなくてはいけない時間帯が増えることが予想できる。また、ナザリトばかりに気を取られていると、スティッペ、難波が危険なエリアに入ってくる。そうなれば、3バックではなく、ウイングも下がって守備に力を注がないと4戦連続無失点の達成は当然難しいと思われる。まあ、無敗や無失点でリーグ戦を終えることはまず無理なので、どれだけしっかり対応できるのか。やられるにしても、そのやれかただと思う。それが、この岐阜戦での一番の課題となるだろう。

 

 (C) 2014 tomo2take

2014年 ナビスコ杯 GL第1節 清水エスパルス vs ヴェガルタ仙台 MR

2014年 ナビスコ杯 GL1

清水エスパルス vs ヴェガルタ仙台 MR

 319日 IAIスタジアム日本平 1900分~

 

 

■メンバー

◇清水

先発:

GK 1櫛引 政敏

DF28吉田 豊

DF 3平岡 康裕

DF17河井 陽介

MF16六平 光成

MF 4カルフィン ヨン ア ピン

MF20竹内 涼

MF24高木 純平

FW10大前 元紀

FW23高木 善朗

FW 9長沢 駿

 

サブ:

GK31三浦 雄也

DF 2イ キジェ

DF25三浦 弦太

MF 5村松 大輔

MF 8石毛 秀樹

FW18ノヴァコヴィッチ

FW30金子 翔太

 

監督:

アフシン ゴトビ

 

 

◇仙台

先発:

GK22ヴコヴィッチ

DF33石川 大徳

DF 3渡辺 広大

DF 5石川 直樹

DF23二見 宏志

MF 8マグリンチィ

MF 2鎌田 次郎

MF17富田 晋伍

MF20八反田 康平

MF19武藤 雄樹

FW24赤嶺 真吾

 

サブ:

GK 1桜井 繁

DF15鈴木 規郎

MF27武井 択也

MF26藤村 慶太

MF14佐々木 勇人

FW28山本 大貴

FW 9中原 貴之

 

監督:

グラハム アーノルド

 

■フォーメーション

◇清水

----------長沢---------

高木善---高木純-----大前

-----六平----竹内------

河井--平岡---ヤコ---吉田

----------櫛引---------

 

◇仙台

----------赤嶺---------

八反田----武藤------マグ

------富田---鎌田------

二見石川直-渡辺石川大

----------ヴコ---------

 

■スタッツ

□得点

◇清水:長沢 駿(21分)、大前 元紀(32分)、ノヴァコヴィッチ(68分、74分)

 

□警告・退場

◇仙台:

84分 中原 貴之

 

■交代

◇清水

61分 高木 純平 → ノヴァコヴィッチ

73分 大前 元紀 → 金子 翔太

79分 河井 陽介 → イ キジェ

◇仙台

46分 二見 宏志 → 武井 択也

73分 赤嶺 真吾 → 中原 貴之

73分 八反田 康平 → 佐々木 勇人

 

■レポート

終わってみれば40の大勝。しかし、試合の立ち上がりは仙台が攻勢を仕掛けた。特に、19分までに武藤が放ったシュートは3本。そのうち、どれか1つでも決まっていれば流れは仙台に傾いていた可能性は大いにあった。そういう意味では、立ち上がりに不安の残る内容はこれまでの清水の課題であり、そうした点は相変わらず悪い癖が抜けていないと感じた。また、終わってみればシュート数は12本と同数。仙台側からしてみれば先制点が決まっていれば結果は違っていたかも…という内容だったに違いない。それだけに最後は決定力の差が出たということだろう。

 

先制点は清水だった。右サイドから吉田が縦への意識をみせる。高木純にクサビを入れると、簡単に落としたボールを再び吉田が受けクロスを上げる。すると、ファーサイドで待っていた長沢がCB2人の間でヘディングシュートを放つ。ボールはネットを揺らし待望の今季初ゴールが生まれた。高木純は、「ぶっつけ」と謙遜したが、このコンビネーションからのゴールが流れを変えた。しかも、これまでの清水にない、バイタルエリアへトライする縦パス、そこからの落としとクロスからのシュートという流れは基本的な動きをしっかりこなした結果。その意味では、育成年代から何度も習ってきた動きを単純に表現しただけでゴールが生まれる。何も特別なことをしなくても、それだけのタレントが居るという意味にもなる。

 

追加点は32分。PE手前で得たFKを大前が直接シュートを狙い決めた。欲しい時間帯での2点目。彼のスキルはこういうところでも発揮されるし、大事な場面をよく判っていた。その結果、最後は40という大量得点になった。しかし、毎回こうも簡単に得点が取れるわけではない。リズムが作れず苦しい展開。必死に守って守ってからの1チャンスに掛けるというゲームもシーズン中には何度かある。そういう時に、大前のような武器は大変重宝される。例に出すまでもなく、横浜FMの中村など飛び抜けた一芸があるということは、それだけでチームをピンチから救うことがある。その意味では、大前は自分の仕事をしっかりしてくれた。

 

その後の追加点は助っ人FWのノヴァコヴィッチが決めた。しかも、2本のシュートで2得点という大変効率のいい仕事だった。だが、これは意外と難しい。どんなに簡単な場面、フリーの状況でもGKとの駆け引きがあり、また少しでも判断が遅れればシュートは決まらない。そういう中で、簡単に見える状況で、しっかり2ゴールを決める能力というのはやはりベテランらしいし、これからの活躍にも期待ができる。

 

こうしてみると総じて攻撃陣が目立った試合ではあったが、その裏には献身的な守備があったことを忘れてはならない。特に最終ラインの平岡は90分間、細かく支持を出し修正を加え、しっかり前に跳ね返すという仕事を黙々と続けた。そして、前線では高木純がハイプレスを仕掛け足がつるギリギリまで走った結果でもある。そうした理由から、個人的にはこの試合のMOMは高木純にしたいと思う。ナビスコ杯は若手の登竜門ではあるが、奇しくもこの試合ではベテラン勢が存在感を示した。ゴールという結果こそ出ていないが、今後のリーグ戦でも十分戦力になるというアピールをしたと思う。

(C) 2014 tomo2take

 

2014年 ナビスコ杯 第1節 清水エスパルス vs ヴェガルタ仙台 PV

2014年 ナビスコ杯 第1

清水エスパルス vs ヴェガルタ仙台 PV

 319日 IAIスタジアム日本平 1900分~

 

 

■予想先発メンバー

◇清水

----------長沢---------

高木俊---高木善-----金子

-----六平----竹内------

河井---平岡---ヤコ---吉田

----------櫛引---------

 

◇仙台

-----赤嶺----柳沢------

武藤----------------マグ

-----八反田---武井-----

鈴木石川直-渡辺石川大

----------ヴコ---------

 

 

 

■プレビュー

ナビスコ杯が開幕する。若手の登竜門という趣が強いこの大会は、2014シーズンが開幕してリーグ戦がまだ3節しか消化されていないため、メンバー規定の問題もない。となれば、どのチームも大幅に選手を入れ替えて来る可能性がある。リーグ戦での問題点を消化するために若手を起用したいクラブ、怪我明けの主力選手のテストを兼ねたい場合など、思惑はそれぞれだがナビスコ杯が開幕するというだけで少しワクワクするものだ。

 

さて、清水の先発には高木善が入ってくるようだ。監督も明言したようだし、ここにきてようやくサポーターの前にお披露目となる(しかし、アフシン・ゴトビ監督はメディアを使ったアピールというのは本当に上手いと思う。取材をしていたときから感じたことだが、ちらちらと翌日の見出しに使えそうなヒントを出してくるのはまるで政治家のようだ(笑))。また、これまで出番のなかった金子も先発の可能性が高そうだ。一方で怪我やコンディションに不安のある選手は確実にお休みとなる。杉山、本田、ヤコヴィッチらには今回出番はなさそうだ。

 

さて、そうなると自然と注目することになるのが新戦力の状態。特に高木善はトップ下の適正を再確認しないといけないだろう。そして、金子も同様にプロの世界でどれだけできるかという点に注目したい。というのも、リーグ戦でもこのところ攻撃の形が見えてこない。それだけに、中盤の組み合わせと攻撃陣のテコ入れを考えたいところなので、ここでの活躍がそのままリーグ戦へのアピールとなる。

 

また守備に関してはリーグ戦で先発落ちをしたGK櫛引はこの試合でしっかりリベンジして、スタメンに返り咲きたいところ。そして、DFラインとボランチを含めた守備陣は周囲との連携、カバーリングなどの動きを再確認する意味もある。特にC大阪戦で4失点した後だけに、改善の余地が見られないようだとリーグ戦に影響が出ると思われる。それだけに、単純な勝ち負けだけでなく、内容が求められるゲームとなりそうだ。

(C) 2014 tomo2take

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