■コーチングスタッフ

監督                チョウ・キジェ

ヘッドコーチ      横山雄次

コーチ              白石通史

コーチ              カルロス

GKコーチ         斎藤誠一

コンディショニングコーチ 新田涼

 

■選手背番号

GK1  阿部伸行

DF2  菊地俊介            (←日本体育大)

DF3  遠藤航

DF4  宇佐美宏和

MF5  古林将太

MF6  永木亮太

MF7  大竹洋平            (FC東京/期限付き移籍から完全移籍)

MF8  梶川諒太

FW9  ウェリントン

FW10 菊池大介

FW11 中村祐也

MF13 岩尾憲

DF14 丸山祐市            (FC東京)

MF15 エデル                (←ビトーリア・ダ・コンキスタ)

MF16 石川俊輝            (←東洋大)

DF17 三竿雄斗            (←早稲田大)

FW18 宮市剛               (←中京大中京高)

FW19 大槻周平

MF20 中川寛斗            (←柏/期限付き移籍延長)

GK21 梶川裕嗣            (←東海学園大)

FW22 岡田翔平            (←鳥栖/期限付き移籍延長)

MF23 白井康介            (←福島ユナイテッド/期限付き移籍終了)

MF24 前田尚輝            (←湘南ユース/二種登録)

MF25 荒堀謙次

DF26 亀川諒史

GK27 鈴木雄太

DF28 福岡将太            (←実践学園高)

MF29 吉濱遼平            (←福島ユナイテッド/期限付き移籍終了)

DF30 島村毅

GK37 秋元陽太            (←愛媛)

FW39 武富孝介            (←柏/期限付き移籍延長)

 

■移籍選手

ステボ              (→全南ドラゴンズ)

岩上祐三          (→松本/完全移籍)

馬場賢治          (→水戸/期限付き移籍)

ハングギョン      (→柏)

鎌田翔雅          (→岡山/期限付き移籍)

山口貴弘          (→長崎/期限付き移籍)

石神直哉          (→長崎)

下村東美          (→北九州)

高山薫             (→柏)

田村翔太          (→福島ユナイテッドFC/期限付き移籍)

河野諒祐          (→福島ユナイテッドFC/期限付き移籍)

猪狩佑貴          (→福島ユナイテッドFC/期限付き移籍)

村岡拓哉          (→福島ユナイテッドFC/期限付き移籍)

アレックスサンターナ      (→コメルシアル/期限付き移籍期間満了)

安藤駿介          (→川崎F/期限付き移籍期間満了)

大野和成          (→新潟/期限付き移籍期間満了)

古橋達弥          (→未確定)

 

※新加入し、そのまま移籍

MF安東輝(JFAアカデミー福島/→福島ユナイテッドへ期限付き移籍)

 

 

■期待のかかるそれぞれのポジション

GK

GK4人。安藤、サンターナが期限付き移籍終了となり、愛媛から秋元、大卒の梶川裕を獲得。年齢層は、阿部が29歳、鈴木と秋元が26歳、梶川裕が22歳。

実績で言えば阿部が一歩リードか。それとも愛媛での活躍を加味すると秋元が正GKの座を奪うのだろうか。はたまた昨年同様にコンディション優先なのかは気になる。

そして、鈴木は向上高、秋元は横浜FMユースでともに神奈川出身で…と思ったら、彼らはジュニアユース時代には横浜FMJY菅田で一緒にプレーしているようだ。これは何とも興味深いし、良いライバルとして切磋琢磨してほしい。

 

DF

DF登録は8人。半分の4人が新加入選手となる。そして、注目すべきは選手の大型化。菊池180cm、丸山183cm、三竿177cm、福岡180cmと、一気に180cm台が3人も増えた。しかも、そのうち左利きが3人(福岡の利き足を確認し忘れた)という徹底ぶり。となると、3バックのメンバーがどうなるのかというのか気になる。

丸山、三竿のプレーは見たことがあるが、どちらもパスが上手い印象。特に三竿はナビスコ杯の清水戦で取材をした際に聞いたのだが、ほとんどチームに練習参加せずぶっつけ本番で合わせるという強心臓の持ち主だった。同じくルーキーの菊地は、ここ数年で周りでも「いい選手だ」という声が多かった選手。早くプレーが見たい。

そして、外せないのは亀川。昨年最も伸びた選手。現在はU22の遠征中だが、チーム唯一の代表選手として大いに期待したい。

しかし、こうやって登録選手を見るとCBと左ワイドを兼務できるタイプが本当に多い。

 

MF

MF12人。やや守備的なポジションが薄い印象。永木とコンビを組むのが誰になるのか。新加入のエデルは未知数。となれば、DF登録の選手を起用するという可能性もある。個人的には遠藤の将来性を考えるとボランチでの起用が一番ではないかと思っている。攻撃的なスタイルでいくならば梶川諒が筆頭だが、そこに誰かが割って入るならば、チームの底上げになりそう。

両ワイドに関しては、右は古林、左は亀川(登録はDF)が第一候補となるか。このポジションはアップダウンが多く体力の消耗も激しいため、相当なスタミナの持ち主でなければ勤まらない。

 

FW

FW7人。注目はやはり宮市。高校2年のときに選手権で見たが、顔に似合わずゴリゴリと骨太なプレーをしていたのが印象的。しかも、デカくて速くて上手い。中田ヒデ以来の大型新人かもしれない。しかし、3トップの真ん中はウェリントンが一歩リード。昨年終盤に見たときはボールが収まるしタメも作れる。チームにもフィットしてきているだけにJ2では多くのゴールでサポーターを沸かせてほしい。

シャドウに関しては候補が多すぎて悩ましいところ。司令塔タイプなら10番の菊池、ポストプレータイプなら大槻、スピードタイプなら武富と選択肢が豊富。ここに、新加入の岡田が割って入るか。そして、2シャドウにはMF登録の梶川や永木も居るので、本当に選択肢が広く競争が激しいポジションとなりそう。

 

■トータル

今年の補強に関しては、全体的に守備陣へ力を入れたという印象を受ける。GKの秋元、DFの丸山は即戦力での獲得だが、新人でも梶川裕がGK、菊池、三竿、福岡がDFで、エデル、石川は守備的なボランチだ。攻撃的なポジションではFWが岡田、宮市の2人だけ(レンタル復帰組は含まずに考える)と圧倒的に守備の選手が多い。しかし、それがチームとしての方向性を明確に示している。

また、DFに関しては大きさもそうだが、足元の技術やスタミナが重要視されているように思う。これは、湘南スタイルを体現できる選手という視点から厳選されたように感じた。

 

そして、こうして見ると湘南が補強する選手の方向性が見えてくる。年齢は25歳以下で、足元の技術があり、(単純なスピードは別として)走力、スタミナがあること。そして、ある程度の高さ(昨年は小兵の選手が多かったため、その反動か?)。また、攻撃だけ、守備だけではなく攻守両面で積極的にプレーができることが獲得条件のようだ。

ただ、ここでは敢えて逆のタイプを求めたい。例えるならば、ACミランの本田圭佑。少しの好きがあれば無理な体制でも強引にシュートを打ってゴールを奪う選手。もし失敗しても、その責任も結果も全てプレーで説き伏せるような選手にも出てきて欲しい。何故ならば昨年の課題はフィニッシュの精度であったことは明白だからだ。

 

その意味では、個人的に中村を推したい。ある意味ふてぶてしさを備えた唯一の存在だ。リハビリが長引いているが、そのサッカーセンスは間違いない。2009年にはチームトップの14得点を記録するなどゴールへの意識も高く、CFでもシャドウでもプレーできる。そう考えると、彼の復帰はチームにとっても大きな戦力アップとなる。それだけに、早期復帰への期待が高まる。