2014年 J11

名古屋グランパス vs 清水エスパルス PV

 31日 豊田スタジアム 1400分~

 

 

■予想先発メンバー

◇名古屋

-----玉田---ケネディ-----

小川----------------枝村

------ダニ----磯村------

本多---闘莉王大武-—田鍋

----------楢崎---------

 

 

◇清水

----------長沢----------

高木俊-----ノヴァ----大前

------杉山-----竹内-----

河井---ヨン---平岡---吉田

----------櫛引---------

 

 

■プレビュー

いよいよ開幕戦が明日に迫ってきた。無理だとは思っているけど、これからは可能な限り、簡単に(ここ重要(笑))試合ごとのPV(プレビュー)とMR(マッチレポート)を書いていこうと思う。

 

さて、今回は第一弾。

待ちに待った開幕戦だ。清水エスパルスの第1節はアウェイで名古屋グランパスと豊田スタジアムでの対戦となる(どうも最近の開幕戦はアウェイが多い)。

 

名古屋のスタメンは、、、正直いって予想がしにくい。タイキャンプでの練習試合では3バックを採用しているようだったが、この新システムがどうもしっくりきていないとのことで帰国後には急遽4バックに変更したという報道もある。また、ずっと練習参加していた福岡大学(3年)の大武峻が強化指定されたというリリースが出たが、これで彼の先発はほぼ確定した。

 

一方で、攻撃に関してはタレントが豊富で多彩な印象。エースのケネディ、実績十分の玉田、小川、矢野、枝村に加えて、昨年、大分の強化指定選手として活躍した松田も居る。とにかくアタッカー陣に関しては多種多様な駒を持っている。ということは組み合わせが何通りもあり、どのようなメンバーになるかは蓋を開けてみるまで分からない。そういう意味では交代枠を含めたバリエーションがあり、90分が終わるまで気が抜けないといえる。

しかし、西野新監督を迎えた1年目のシーズン。採用するシステムを含め、起用する選手の選定、戦術や指揮官の考え方などの落とし込みにはまだまだ時間がかかっていると考えていい。それだけに、今シーズンの開幕戦はまだまだアイドリング状態と見ている。

 

 

一方の清水はというと、アフシン・ゴトビ監督が4年目のシーズンを迎える。チーム戦術の落とし込みなど名古屋に比べれば一日の長がある。しかし、開幕戦はダブルボランチの要である村松が出場停止。そのため、そのポジションに誰が入るのか。それが1つめのポイント。そして、もう1つのポイントは攻撃陣。長身2トップの扱いだろう。

 

村松が不在となるボランチには候補が沢山いる。しかし、川崎とのPSMを見ていると本田のコンディションが少し上がっていないように感じた。本人も「走りこみが足りない」と言っていたので、それがちょっと引っかかる。昨年の後半戦では、村松+本田というフィルターが中盤で守備に大きく貢献した。共に体をぶつけたり、プレーを遅らせたり、ボールを奪うのが上手い選手で、セカンドボールへの予測も長ける。そのため、この2人が同時にスタメンから外れるとなれば守備力がかなり落ちてしまう。また、そうなった場合は長身2トップ採用の問題にもリンクしそうなので、どのような対策(組み合わせ)を指揮官が選択するのかに注目したい。個人的には怪我から復帰した杉山が入って、少し前目のファジーなポジションを取ってくれること。そうすれば、空いた中盤のスペース、前線からのフォアチェック(守備への貢献)という2つの問題を一気に解決できるのではないかと思っている。そういう頭を使ったプレーが自然とできるのが杉山なのである。相棒は竹内になりそう。展開力もあるし、運動量も問題ない。村松+本田がハードな守備力を高さを武器とするならば、杉山+竹内は展開力と運動量の豊富さが武器と言えるだろうか。

 

攻撃に関してやはり2トップに注目が集まる。闘莉王&大武VSノヴァコヴィッチ&長沢のエアバトルは、この試合最大の見ものとなるだろう。名古屋は、昨シーズン終わりに増川隆洋、田中隼磨、阿部翔平という黄金時代を担った選手が一気にクラブを去った。そのため、今シーズンは最終ラインを若手で組むしかなくなっている。更に、そこに加え既にシステム変更によって大きく遅れをとっている。これでは、いかに元日本代表の闘莉王であっても負担が大きい。となれば、190cmオーバーのツインタワーを名古屋DF陣にどうぶつけていくのか。その使い方が勝負の分かれ目となるだろう。ボックス内で何回バトルシーンを作り出せるか。清水が勝利を掴むためには絶対条件となる。

 

高さという点では数センチ有利にある。そこで真っ向勝負して勝てる可能性は勿論あるが、ただ闇雲にクロスを放り込むのでは芸がない。では最も効果的な方法はなにか?単純に相手の未成熟な部分を突くのが一番利口なやり方だろう。SHには大前、高木俊、SBには吉田豊、河井陽介といった多彩なキックを蹴られる選手が居る。名古屋のDFラインが揃う前、アーリー気味に速いクロスを入れていく、もしくは深くえぐって連携ミスを誘ってゴール前の勝負を仕掛ける。こうしたやり方が得策だ。こうした揺さぶりを何度できるか。弾き返されても何度でも仕掛ける。それがゴールへの近道になる。

 

いずれにしても、この試合の注目点はゴールに繋がる1つ手前での攻防。その仕掛け、駆け引きに注目したい。