■2014年 J1第2節
清水エスパルス vs 横浜Fマリノス PV
3月8日 IAIスタジアム日本平 15時00分~
■予想先発メンバー
◇清水
----------長沢----------
高木俊-----ノヴァ----大前
------杉山----村松------
河井--キャラ---平岡---吉田
----------櫛引---------
◇横浜FM
----------伊藤----------
齋藤------中村------藤本
------富澤----中町------
下平---中澤---栗原---小林
----------榎本---------
■プレビュー
開幕戦は取材に行けなかったので、MRを書きません。が、第2節のPVは書きます。
さて、7年ぶりとなる開幕戦勝利を掴んだ清水。しかも、先制に成功し、その後一度逆転されにもかかわらず再度逆転して勝利を掴んだ。これほどの粘り強さをみせたのはこれまでにない大きな成長だと思う。そして、得点に絡むツインタワーの攻撃力の高さも証明ができた。アウェイの開幕戦として考えれば及第点以上だったと思う。
しかし、気になるのは守備面。特に失点のシーンだった。意外、というと失礼かもしれないが、リズムを掴み攻めに出ている時間帯に簡単に裏を狙われるという何ともイージーな内容だった。そして、せっかく先制しておきながら相手にリズムを持っていかれた。その要因はやはり攻めている時の中盤のスペースの使い方にあるように思う。今回の横浜FM戦では、そこがポイントになりそうだ。というのも、キーマンとなる中村はトップ下の位置に留まらずサイド、トップ、ボランチまで幅広くピッチを動く。そして、自分がフリーになる場所を確保して自分主導のプレーをするため、型にはめることができない。
しかも、中村不在のポジションにはボランチの中町、サイドの齋藤、藤本が入ってプレーをするし、伊藤も下がってプレーすることができるので少々厄介だ。そこで、いかに中盤でスペースと自由を与えないかというのが重要になる。特にサイドへボールを展開し、そこから中のツインタワーを狙ったクロスを入れる。この攻撃パターンは今年の清水の最大の強みであることは間違いないが、その後の対応だ。こぼれ球や、跳ね返されたボールに対しての寄せ、反応が大事。横浜FMには屈強なCB中澤、栗原が居て単純な高さ勝負に関しては相当な自信を持っている。それだけに勝率は五分五分、いや8割は向こうと読んでおいたほうがいい。となると、その次。相手にセカンドボールを拾われたら、長いボールで簡単に状況をひっくり返されてしまう。特に中村は長いボールを正確に蹴ることができるので厄介だ。そして、ゴール前でスペースを与えてしまえば、齋藤や伊藤が得意のドリブルでフィニッシュまで持ってくることだろう。その意味では、攻撃に出ているときこそ守備の約束事をしっかりとしておく必要がある。
一方で、開幕戦に出場停止だった村松がボランチに復帰することが予想される。得意のスピードと奪取力で早い段階でカウンターの芽を潰せれば前述の懸念材料も解消されるだろう。が、もし昨年のように中村にマンツーマンで村松を付ける戦術を採用するとなれば、少し違った展開になる可能性もある。そして、その場合にはダブルボランチを組む相棒に大きな負担がかかることになる。何故ならば、前述したように中村は縦横無尽に動く。マークをしてこない位置までポジションを下げたり、大きくサイドに開いたりもする。そうやってフリーの状況を作り出す。そのときに、村松が付いて行けば基本布陣のバランスが崩れてしまうので、中盤で人数が足らいない状況となる。こうなると開幕戦のように簡単にゴールまでの進出を許し、失点のリスクが高まる。そうならないためには、ダブルボランチがどのようにゲームを作り90分を戦うのか。それがこの試合を左右しそうだ。相棒には杉山、本田、竹内の選択肢がある。杉山は怪我の状況次第だとは思われるが、上手くバランスを取りながら潰し役と、スペースを埋める役とを同時にこなせる頭のいい選手なので、この試合は杉山がどこでプレーをしているかを見てみると面白いだろう。
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