サッカーのこといろいろ書いちゃうブログ

フリーのサッカーライター(tomo2take)が、取材で感じたことや、気になったニュースなど、そのときどきで書いていきます。

湘南ベルマーレ

2014年 J2第6節 湘南ベルマーレ vs ファジアーノ岡山 PV

2014年 J26

湘南ベルマーレ vs ファジアーノ岡山 PV

 45日 Shonan BMWスタジアム平塚 1600分~

 

 

■予想先発メンバー

◇湘南

----------ウェリ---------

------武富----大槻------

菊池---永木--菊池宇佐美

三竿------丸山------遠藤

----------秋元---------

 

 

◇岡山

----------久保---------

------押谷----片山------

田所---島田千明—-田中秦

近藤------竹田----久木田

----------中林---------

 

 

■プレビュー

湘南は開幕から5連勝と完璧なスタートダッシュを成功させた。失点こそ増えているが、決して守備の組織が崩壊しているわけでなく、相手の力がしっかりあったことでの結果。その意味では、しっかり修正できる内容なので問題はない。

 

逆に怖いくらいに攻撃が機能しているのが、現在のチームの特長といってもいい。総得点13はリーグトップの破壊力であり、得点者が9人というのも湘南らしいデータである。単純に前回の先発メンバーで言えば、GK秋元とDFの遠藤以外は全員がゴールを決めているということになる。まさにまんべんなくという感じがする。一方で無得点の遠藤に関してはアシスを多く、個人的には好調を維持しているように思う。後はゴールだろうが、得意のセットプレーから、近いうちに決まるだろう。それに、もともとDF登録の選手。別にゴールでアピールする必要はないだろう。

 

岡山に関しては、レンタル中の鎌田は出場できないためバックラインの攻勢に頭を悩ましそうだ。とはいえ、同じシステムを長く使ったチーム同士、どこを攻めれば嫌なのか、どういう動きが効果的なのかは熟知している。しかも、鎌田から湘南の詳細なデータ(選手の癖、監督の癖なども含め)をチームでは共有しているはず。難敵であることは間違いない。前節の松本もそうだったが、そういう相手に対してどうしっかり試合を進めていくか、それがこの試合最大の注目点である。

 

 (C) 2014 tomo2take

2014年 J2第4節 FC岐阜 vs 湘南ベルマーレ PV

2014年 J24

FC岐阜 vs 湘南ベルマーレ PV

 322日  岐阜メモリアルセンター長良川競技場 1300分~

 

 

■予想先発メンバー

◇岐阜

------難波--ナザリト-----

高地------------スティッペ

------宮沢----水野-----

三都主--阿部木谷--山田

----------川口---------

 

◇湘南

----------ウェリ---------

------武富---梶川諒-----

菊池---永木--菊池宇佐美

三竿------丸山------遠藤

----------秋元---------

 

■プレビュー

J2単独首位となった湘南と、今季大注目の岐阜との対戦が早くも行われる。岐阜は第2節が終わった時点で首位に立ち、前節は敗戦したものの現段階での総得点は7J2リーグ最多得点チームのひとつ。対する湘南は、3節を終わって首位に経つが失点が唯一0と守備陣の安定が目立つ。そういう意味では、安易だけど最強の矛と最硬の盾なんて言い方もできる。

 

また、面白い書き方をすれば湘南は昨年のJ116位のチーム。一方で岐阜はJ221位のチームである。その間には22のチームがある。しかし、それだけの差が必ずしも勝敗になるわけではないのがサッカーの面白いところ。ジャイアントキリングなんて言葉も虚しくなるほど、今年の岐阜は警戒しないといけないチームなのは間違いない。

 

ただ、チームの完成度としては湘南のほうが上だろう。コーチ時代も含めればチョウ監督がチームを見て6年目になる。選手の長所短所も見分け、トップチームの監督として指導して3年目ともなれば、チームのスタイルも確立されてきている。対する岐阜はラモス監督も就任1年目、新加入選手も多く、これまで3節のスタメンを見ても個々の能力は高いかもしれないが、チームのスタイルとしてはまだまだ満足できるレベルには達していないように思う。逆にラモス監督が考えるサッカーをしっかり遂行できるようになってくると更に怖い存在となるだけに、この早い段階で一度叩いておくべきでもある。

 

チームに目を落とすと、元コロンビア人アンダー代表のFWナザリトの存在が気になる。FC岐阜のHPでは好き選手は「イブラヒモビッチ」と書かれているが、彼のパワーとシュート力は本家のようにJ2でも抜けている感じを受ける。しかも、FKの精度もかなりのもの。果たして、これまで無失点の湘南DF陣がナザリトを抑えきれるかどうかという点に注目したい。中央でマッチアップすることになる丸山は勿論だが、3バックの遠藤と三竿、ボランチの菊地や永木もカバーに入らなくてはいけない時間帯が増えることが予想できる。また、ナザリトばかりに気を取られていると、スティッペ、難波が危険なエリアに入ってくる。そうなれば、3バックではなく、ウイングも下がって守備に力を注がないと4戦連続無失点の達成は当然難しいと思われる。まあ、無敗や無失点でリーグ戦を終えることはまず無理なので、どれだけしっかり対応できるのか。やられるにしても、そのやれかただと思う。それが、この岐阜戦での一番の課題となるだろう。

 

 (C) 2014 tomo2take

2014年 J2第3節 湘南ベルマーレ vs コンサドーレ札幌 MR

2014年 J23

湘南ベルマーレ vs コンサドーレ札幌 MR

 316日 Shonan BMWスタジアム平塚 1600分~

 

 

■メンバー

◇湘南

先発:

GK37秋元 陽太

DF 3遠藤 航

DF14丸山 祐市

DF17三竿 雄斗

MF 4宇佐美 宏和

MF 2菊地 俊介

MF 6永木 亮太

MF10菊池 大介

FW19大槻 周平

FW 9ウェリントン

FW39武富 孝介

 

サブ:

GK27鈴木 雄太

DF30島村 毅

MF 8梶川 諒太

MF26亀川 諒史

MF33藤田 征也

FW11中村 祐也

FW22岡田 翔平

 

監督:

曹貴裁

 

 

◇札幌

先発:

GK 1金山 隼樹

DF 2日高 拓磨

DF25櫛引 一紀

DF23奈良 竜樹

DF14上原 慎也

MF 4河合 竜二

MF10宮澤 裕樹

MF24荒野 拓馬

MF11前田 俊介

MF 8砂川 誠

FW13内村 圭宏

 

サブ:

GK16李 昊乗

DF 3パウロン

DF26小山内 貴哉

DF 6前 貴之

MF17ヘナン

FW 7榊 翔太

FW39都倉 賢

 

監督:

財前 恵一

 

■フォーメーション

◇湘南

----------ウェリ---------

------武富-----大槻-----

菊池--永木---菊地宇佐美

三竿------丸山------遠藤

----------秋元----------

 

 

◇札幌

----------内村---------

砂川------前田------荒野

------宮澤----河合-----

上原--奈良---櫛引--日高

----------金山---------

 

■スタッツ

◇得点

湘南:ウェリントン(39分)、大槻 周平(64分)

 

◇警告・退場

湘南:

74分 ウェリントン

山形:

69分 前 貴之

79分 櫛引 一紀

 

■交代

◇湘南

69分 宇佐美 宏和 → 藤田 征也

85分 ウェリントン → 中村 祐也

89分 菊池 大介 → 亀川 諒史

 

◇札幌

60分 前田 俊介 → 都倉 賢

62分 宮澤 裕樹 → 前 貴之

75分 砂川 誠 → 榊 翔太

 

 

■レポート

湘南が開幕から3連勝を果たし首位に立った。実を言えば、この試合が始まる前に(13時キックオフの)岐阜と松本が勝ち点3を奪えなかったため、湘南は勝てば首位の可能性が極めて高くなり、同時刻開催の水戸も敗れたため開幕から黒星がついていないのは湘南だけとなった。

 

さて、その試合だが立ち上がりはあまり良くなかった。いきなり上原に先制パンチを食らったことも影響したのか、右サイドから押し込まれる時間帯が多くなると、DFラインもなにげないミスを連発した。ちょっとしたことだが、集中力を欠いたプレーで札幌へ主導権を渡してしまったように感じた。

 

しかし、湘南は実直に前から守備に力を注ぎ、相手ボールにプレッシャーをかけることでリズムを握り返す。39分。得点は中盤で奪ったボールを繋ぎ、左サイドで作りクロスを上げたボールが逆サイドに流れていく。しかし、一度チャンスを失ったかに思えたがボールにDF遠藤がタイミングを逃さずセカンドボールへ寄せ、そのまま中央へクロスを入れる。すると待ち構えていたのはウェリントン。見事に頭で合わせて先制ゴールを奪う。後半に入っても主導権を握る湘南が攻める。今度は64分。右サイドで宇佐美、遠藤と繋いで上げたクロスはGK金山のファンブルを誘う。そこへ再びウェリントン、大槻が詰め2点目を奪った。試合はそのまま湘南が逃げ切り、開幕から3連勝を飾った。

 

攻撃では、1点目が左サイドでの崩しから。2点目が右サイドからの崩しという、左右両サイドで攻撃の形がしっかり出ているのが良かった。また、味方を追い越していくという、走力を活かした湘南らしいスタイルを体現していたのは、指揮官の継続してきた狙いだと思われる。特に2点目はゴール前に詰める人数が多く、こうした苦しい時間帯になってもチャンスになりそうだと判断した選手がゴール前に詰めることで生まれたものだと言える。

 

また、守備に関しても開幕から3試合無失点というのは大きな収穫。現在の3バックは本当に落ち着いてボールを回すことができるので安心して見ていられる。また、そこから展開するパスにも意図が込められて、不意にカットされてカウンターを喰らう可能性を下げている。リスクとチャレンジという難しいタスクを3試合見事にこなし、結果を残しているのは評価していいと思う。

 

攻撃ではウェリントン、大槻がゴールを決め、守備では3バックがしっかり3試合連続無失点で抑えるなど、攻守で文句のない内容に仕上がってきている。

(C) 2014 tomo2take

2014年 J2第1節 湘南ベルマーレ vs モンテディオ山形 MR

2014年 J21

湘南ベルマーレ vs モンテディオ山形 MR

 32日 Shonan BMWスタジアム平塚 1600分~

 

 

■メンバー

◇湘南

先発:

GK37秋元 陽太

DF 3遠藤 航

DF14丸山 祐市

DF17三竿 雄斗

MF 4宇佐美 宏和

MF 2菊地 俊介

MF 6永木 亮太

MF10菊池 大介

FW 8梶川 諒太

FW 9ウェリントン

FW39武富 孝介

 

サブ:

GK27鈴木 雄太

DF30島村 毅

MF13岩尾 憲

MF26亀川 諒史

FW19大槻 周平

FW22岡田 翔平

FW29吉濱 遼平

 

監督:

曹貴裁

 

 

◇山形

先発:

GK 1清水 健太

DF 6山田 拓巳

DF17當間 建文

DF23イ ジュヨン

DF 5舩津 徹也

MF15宮阪 政樹

MF24ロメロ フランク

MF30山崎 雅人

MF11ディエゴ

MF 9中島 裕希

FW18萬代 宏樹

 

サブ:

GK16兼田 亜季重

DF 3石井 秀典

DF13石川 竜也

MF10伊東 俊

MF19秋葉 勝

MF25汰木 康也

FW29川西 翔太

 

監督:

石崎 信弘

 

■フォーメーション

◇湘南

----------ウェリ---------

------武富----梶川諒----

菊池--永木---菊地宇佐美

三竿------丸山------遠藤

----------秋元---------

 

 

◇山形

----------萬代----------

山崎-----ディエゴ-----中島

------フランク---宮坂-----

舩津---當間--------山田

----------清水---------

 

■スタッツ

◇得点

湘南:ウェリントン(28分)

 

◇警告・退場

湘南:

37分 梶川 諒太

40分 武富 孝介

47分 梶川 諒太2枚目退場)

89分 ウェリントン

山形:

21分 フランク

31分 山田 拓巳

55分 フランク(2枚目退場)

 

◇交代

湘南:

59分 武富 孝介 → 大槻 周平

81分 菊池 大介 → 島村 毅

山形:

63分 山崎 雅人 → 伊東 俊

74分 萬代 宏樹 → 汰木 康也

85分 中島 裕希 →  川西 翔太

 

■レポート

まずメンバー表に目を通し驚いたのが、古林の名前がないこと。しかし、それは試合が始まって分かる。スタンドには松葉杖をついて歩く姿が見えたからだ。これでは開幕戦のベンチ入りは難しかっただろう。

(このへんデリケートなので、どう書こうかと悩んでいたら即座にリリースが。そして、素早い動きで補強も)

※古林の怪我は公式HPでもリリースが出された。

http://www.bellmare.co.jp/99521

※更に、古林の穴を埋めるべく新潟から藤田征也が加入のリリース。

http://www.bellmare.co.jp/99524

 

そして、古林のポジションには宇佐美が先発した。栃木時代から身体能力に定評がある選手だけに上下の運動量やフィジカル面での不安はない。跳躍力もあるし、守備では問題なさそうに感じた。対する山形も、GKの予想が外れたが、他では大きなメンバー変更はなかった。

 

さて、試合に関してだが湘南が早い段階で梶川涼のFKから、ウェリントンのヘディングシュートが決まり先制。山形も宮坂のバー直撃のシュートなどあったが、湘南がそのまま逃げ切り勝利を掴んだ。

 

しかし、試合内容に関しては少々期待はずれだった。というのも、雨と強風、寒さの中でのゲームとなったことに加え、追い打ちをかけたのが湘南の梶川涼、山形のフランクと2人も退場したこと。梶川涼は前半のうちに、フランクは後半の早い時間に2枚目の警告を受けて、1010のゲームとなった。正直言えば、開幕戦で今シーズンの両チームの戦い方などを見たかったのだが、これでは仕上がり状況を見るのは無理。収穫の少ない試合となった。

 

それでもいくつか感じたポジティブなポイントは、湘南が大人のチームになろうとしていること。何度も書いているがDFラインのビルドアップ力が高まったこともあり、後方からしっかりとボールを回せるチームになった。そして、前線でターゲットとなるウェリントンが入ったことで、ロングボールを意図的に狙えていた。また、相手プレッシャーを受け細かくボールを繋ぐことができなくても、大きなパスで展開する。もしくは、ワイドが走ってサイドの深い位置に蹴りこむ。大きなサイドチェンジや逆サイドへの展開。そうしたことができるようになったように思う。また10人になっても慌てずゲームを進めることができたのは、精神的にも大人のチームへの変化ができていると思う。

 

また、加入1年目でスタメンに名を連ねた秋元、丸山、三竿、菊地らそれぞれのプレーも良かった。秋元はサイドに入れるキックでラインを割るミスキックをしたものの、10人となった時間帯に間をとってプレーを始めるなど頭を使ったプレーが良かった。DFのラインの丸山、三竿は共にボールを持って前を向けるし、ピッチコンディションが多少悪くても焦らずにボールを回せた。そして、ボランチの菊地は状況を見て前にも後ろにも動くことができ、どちらでも存在感があって良かった。

 

対して山形は、3バック相手の練習を殆どしていないということもあって、攻撃に出た際の崩し方、前線からのプレスのかけ方など咬み合わない部分が出た。そういう意味では、石崎監督が就任して1年目、僅か一月程度の落とし込みというチーム状況でのプレーしかできなかっただけに、湘南にとってはありがたかった。しかし、「現在の完成度は50%」というのも頷けた山形だが、ダイレクトでボールを動かすやり方や、人の動かし方に加え、中島のスパイスを利かしたパスなど意図は明確だった。そこに、これからはディエゴのコンディションが上がってくることを考えると、練習と試合を重ねた中盤戦以降では怖い存在になるなと思わせる。ただ残念ながら、この開幕戦ではまだまだ未成熟。しかも、10人を相手にした戦い方や、自分たちが10人となった場合を想定しての練習など僅かな期間では練習もできてないだけに、今回はいろいろな面で湘南に分があったのは明白だろう。

 

そういう意味では、この開幕戦で見えたことはごく僅かで、収穫というには少ないものばかり。だからこそ、1010となった試合を期待はずれと書いた。しかし、湘南にとっては勝ち点3を掴み、勝利でスタートできたのは収穫。内容、スタイルよりも結果という指揮官の狙いは達成した。

 

 

ちなみに、日曜日開催のJ2開幕戦では愛媛でも退場者が1人出ているが、他ではそれほど荒れた感じはしない。審判は今シーズンの指針として笛を吹いているのだろうが、多少厳しく取るという傾向ではなかったように思う。それだけに、両チームから退場者を出すという判定にガッカリした。また、加えて言えば梶川涼は自分が1枚警告を貰っていることを意識してプレーして欲しかった。守備意識の強さは理解できるが、時間帯なども考えてプレーをしないとこういう状況になる。シーズン終盤で、大一番のゲームでは試合を壊しかねないだけに、この開幕で経験したことを確実に活かして欲しい。一方のフランクはとんだトバッチリだっただろう。リプレイを見ても足が引っかかってはいるが、悪意をもっているようにも思えない。それだけに、あれで試合が壊れたのは本当に残念だった。

2014年 J2第1節 湘南ベルマーレ vs モンテディオ山形 PV

2014年 J21

湘南ベルマーレ vs モンテディオ山形 PV

 32日 Shonan BMWスタジアム平塚 1600分~

 

 

■予想先発メンバー

◇湘南

----------ウェリ---------

------武富----梶川諒----

菊池---永木---菊池--古林

三竿------丸山------遠藤

----------秋元---------

 

 

◇山形

----------萬代----------

山崎-----ディエゴ-----中島

------フランク---宮坂-----

舩津---當間--------山田

----------常澤---------

 

 

■プレビュー

J1の開幕戦に続いて、日曜日にはJ2 も開幕となる。湘南ベルマーレの第1節はホームでモンテディオ山形を迎える。昨年、無念の降格となった湘南は1年でのJ1復活を目指すが、そのスタートとなる試合だけに注目されることは間違いない。

 

早速PVを書きたいのだが、湘南はトルコでキャンプを行っていて練習試合の結果も公開されていない。そのため先発メンバーを読むのは難しい。が、まあ福島ユナイテッドとの試合を参考にし、その他にもいろいろと情報を集めると何となくだけど読めてきそうだった。そして、恐らくスタメンには新顔が並ぶことになる。ルーキーの起用も多そうなので、暴れん坊湘南の若年化、ヤング化は更に進んだ。

 

以前、129日のブログ(「湘南ベルマーレ、新シーズンは変則4バックを採用か?」http://tomo2take.blog.jp/archives/2790250.html)でも書いたが、今年の湘南は最終ラインからのビルドアップに注目するべきだと思う。J1では相手の力量もあるが、守備の時間が多くなった。そして、いざマイボールとなった時も上手くボールを繋ぐことができずロストし、続けて攻撃を受けるという悪循環に陥った。その問題を解決するために、チーム全体のボール保持率を上げていかなければならない。そのためには、最終ラインからしっかり繋ぐことができないと意味がない。GKには秋元、DFのラインには三竿や丸山(更に遠藤)という足元の技術がある選手を起用するのが今シーズンの特長。また、戦力的にみてもJ2では上位レベルにあると思われるので、ボール保有時間も増える。いや、増えないといけないだろう。そして、そうした状況を無駄にしないためには、チーム全体でしっかり繋ぐという意識が重要になりそうだ。

 

また、現役韓国代表のハングギョンが抜けたボランチにはブラジル人のエデルか、新人の菊地かで迷う。個人的にだが、福島戦で見た感じでは、エデルは日本に慣れるまでもう少し時間がかかりそうな印象だった。逆に、菊地(DFとして出場した)は堂々としていて、ビルドアップの場面でも落ち着いていた。また、何よりもインターセプトに行くときの出足の速さが目についた。スッと入るタイミングは感覚的なものなので、最終ラインよりも1つ前、ボランチでの起用は面白い。更に、元々は攻撃的なポジションの選手ということもあり、ゲームを組み立てる仕事にも期待できそうだ。永木とはバランスを取りながら上手く「つるべ」の動きをすることができればチームの流動性も増すことになる。

 

そうやって大事にチーム全体で繋いだボールを誰が決めるのか。それが最も重要となる。湘南は特定の選手に頼らないというチームつくりを近年続けてきた。しかし、それは弱者の戦い方だったと思う。よく言えば全員がキーマンだが、悪く言えば特長がないとも言える。特にエースに近い存在が不在ということは、特定の得点パターンが築かれていない、もしくは確立されていないということの裏返しにもなる。そこで、期待したいのがウェリントンだ。昨シーズンは18試合3得点とやや不満の残る数字ではあるが、実際の試合を見る限りボールを収める能力は高く、そこから自分でゴールを狙う力もある。昨年1年間で日本のサッカーにも慣れてきているし、チームメイトの特長も分かってきた。2年目の今年はやってくれそうな気がする。

 

そして、シャドウで前線のウェリントンに絡むのが、梶川諒と、武富か大槻となりそうだ。タイプとしては、衛星的に動き、尚且つ単独で仕掛けられる武富か、ウェリントンとポジションを入れ替えながら、時には高さのある2トップにして対応もできるのが大槻。シュート力と高さ、という表現でも良いかもしれない。開幕戦では、どっちの組み合わせで来るかは不明だが、誰が先発するにしても得点力アップのためには攻撃陣のブレイクが必須となる。個人的には期待のルーキー宮市のプレーも見たいので、どのような組み合わせ、交代策も含めオプションがあるのか。そして、そこからどのような深化と継続した成長が見られるのか。開幕での注目ポイントにしたい。

 

最後に、対する山形についても少し触れたい。石崎監督は割りと硬いサッカーをするので、攻撃面で大きなリスクを背負ってまで出てくることは想像しにくい。しかし、ディエゴ加入で攻撃陣に暑さが出ているのは間違いない。そして、ディエゴ加入によって、山崎が中島をサイドで起用するなど破壊量ある布陣になっている。そして、彼らを操る宮坂、フランクの舵取りがゲームを左右しそうだ。しかも、フランク(僕の中ではベロカルのままなのだが)は地元平塚市出の身選手。しかも、この競技場近くで育った子。対戦相手とはいえ、ゲームの中で一番注目したい選手でもある。

 

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